ビースト(怪物)

本名:不明/リングネーム:ビースト

異名:怪物、ジャバウォックの再来


〈剣の街〉のコロッセオにおいて、最も危険と恐れられる剣闘士。

全身は黒いマントに覆われ、皮膚には無数の傷と補強痕が刻まれている。

痩せた体に通う無数のパイプ、金属と筋肉の融合――その姿は、

まるで“人間”という器に獣を閉じ込めたようだった。


猛禽のような腕、異常な反射神経、そして人を獲物としか見ない瞳。

その存在は、まさに“生きる本能の極致”であり、

観客の歓声と恐怖を糧にして戦う“暴力の化身”だった。


「俺は覚えてねえ。殺した奴の顔なんて、興味がねえからな。」


赤ずきんにとっては因縁の宿敵であり、

彼女の孫娘エミリーの死に深く関わっているとされる。

その戦いは“祈りと暴力”の対立そのものであり、

〈剣の街〉という舞台の真の姿を暴き出す決戦となった。


再編集版では、彼は『鏡の剣のアリス』に登場する“ジャバウォック”の再来として描かれる。

観客の欲望が形を成したかのような存在であり、

“英雄譚の裏に生まれた怪物”として、物語世界そのものを食らう。


「夜は……まだ終わらねぇみたいだぜ。」

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