第一章 第十二話「準備」

 五番目は、大四属性についての魔導書だった。魔法の基礎とも言える本。赤紫の皮表紙。

 六番目は、個性属性についての魔導書。青みがかった茶色の皮表紙で、五番目の本より薄い。

 七番目は、危険な魔物や魔法使いの特徴に付いて説明された本。

 八番目は、魔法史。赤の皮表紙。

 九番目は、魔生物図鑑。世界中に生息する魔獣が載っている。白い織物で装飾されたハードブックの本。

 十番目は、カフェテリアの良待遇券。初級ランクレベル90以上で開けるらしい。

 中級のモーヴ色の魔法陣は何も開けなかった。中級レベル3だからかな。

 セイラはカフェテリア券を開けなかったよう。セイラと持ってきたサンドイッチを食べて、解散した。

 次は学校の用意。


学園の持ち物(4年生)

・制服

(規定のセーラーまたはワンピース、麻布シャツ、スカート、タイツ又は靴下。)

・ふさわしい髪型

(飾り過ぎない)

・魔法の本

(基本属性、魔法生物、個性属性もちの人は個性属性の本も)

・ノート

(新入生は配ります)

・筆箱

(新入生は配ります)

・A4サイズ以上の鞄

・箒

(ケースは配ることもできます)

・杖

(鞄又はコートに入れてください)

・使い魔

(いれば)

・宿題

・1000ダイヤ

(もしもの時のため)


 これが、学校の持ち物リスト。必要なものを持ってきたジャクレン風革製通学鞄に詰める。制服はとても可愛い。白いブラウスは規定のもの。そこからは個性があって、セーラーとリボン(ネクタイ)、スカート(ズボン)は自由。私はミルクティー色のセーラーにピンクの桜がたの魔石と翡翠色の丸い緑の小さな魔石、キラキラと光る透明の魔石や金の装飾が真ん中についたサテンのリボンとピンクのチェック柄プリーツスカート。セイラのはエメラルドモルガナイトというエメラルドグリーンの魔石と金の美しい装飾が真ん中についたリボン、黒いセーラー、エメラルドグリーンのプリーツスカート。リボンやスカートは他にも何種類か持ってきている。髪飾りは自由。私はこっちに来る時お父様とお母様がプレゼントしてくださったいくつかの魔法のこもったピンクダイアモンド付きのシルクリボンのバレッタをしていく。セイラは同じくお父様とお母様から送られたグランディディエイトのついた植物をモチーフとした銀のバレッタをしていくと言っていた。シルフィア学園は魔法が重視されていない若蓮貴族女子学院と違って魔法の授業がある。とても楽しみ!みんなどんな制服で、どんな国から来て、どんな人達なんだろう?学校への期待を思い描きながら、私はルディを抱きしめ、眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る