第2話
お爺さん
「あんりゃあ!
こげんこつの、あるったいね!」
おばあさん
「こりゃあ背の高か立派な青年バイ。
頑張って悪徳魔王ば退治して来んしゃい。
そやそや、このバトル変身キビ団子ば食べて
『変身!』と大声で叫んでみんしゃい」
MOMOはキビ団子を食べる。
「ヘンシーン!」
MOMOの体は身長十メートルの
巨大なマッチョになり
顔は千葉真一になる。
眼は真っ赤に燃える。
「ガオー!」
両手のゲンコツで胸をドドンドドン
再び、MOMOは元の青年に戻る。
MOMO
「さっそく魔王退治に行くだに」
おばあさん
「あんれまあ、なんとせっかちな。
そげんことなら、バトル変身キビ団子を
三つ持って行きんしゃい」
MOMO
「(キビ団子を受け取り)
では、行って来るだに」
お爺さん
「あっ、そやそや、
これば背中に挿しんしゃい」
お爺さんは『日本一』という旗をMOMOの
背中に挿してあげる。
MOMOは元気よく、魔王退治に出かける。
〇魔王の屋敷に行く途中の道端
MOMOが道を歩いていると
前の方から小さな可愛い犬が
しっぽを振ってやって来る。
MOMO
「これは可愛い犬だに。
名前は何ていうだにか」
犬
「わんわん、くーん」
MOMO
「ワシは犬語はわからんだに。
このホンヤク・コンニャクを食べるだに」
犬はコンニャクを食べる。
マロン
「わたしはトイプードルのマロンです」
MOMO
「ワシはこれから
魔王退治というミッションに行くだに。
マロンちゃんは、弱そうだから
連れて行かれんだに」
マロン
「そんなことを言わないで。
わたしは美女に変身できるの」
MOMO
「それならワシに美女姿を見せるだに」
雲のような、もやもやもやもや
もやが晴れると
美女になる。
妖艶さも漂う。
MOMO
「魔王を騙すには
その美貌は役に立つだに。
しかし、戦闘になった時に
美貌は何の役にもたたないだに。
バトル変身キビ団子を食べると
戦闘姿に変身できるだによ」
「へんしーん」
マロン、セーラームーンに変身。
マロン
「月に変わってお仕置きよ!」
マロンはくるくると回りながら
回し蹴りをMOMOに向かって連発。
MOMOは後方バク転宙返り
どんどん後ろに下がって行く。
MOMO跳びあがる
上方から飛び降りる
マロンちゃんの首を
両方の太ももで締め上げる。
マロン
「あいたたた、苦しいです、降参です」
MOMO
「ワシを追い詰めるとは見事だに」
マロンは元のトイプードルに戻る。
「クンクン」
MOMO
「よし、ではついて来るだに」
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