気まぐれシェフの短歌味ジェラート

猫塚 喜弥斗

1~10

人恋しと呟けども君の影が遠のくのをただ見てるだけ


雨が降ればと願う君の横顔に恋したので枯れるのも良い


恋の歌そのものは好きだが誰かに恋することはないのだろう


貴方が泣くときはそばで待っていよう。だけど私は置いて進め。


見つめ続けていたいが君が振り返ると視線を落としてしまう


花はいつか枯れると自分で理解している知らないのは俺だけ


夏になれば冬恋し、冬になれば夏恋し。人は愚かなもの。


はやく目を覚まさないだろうかと君の肢体を撫でる。冷たい手だ。


お前はラーメンのつゆみたいな奴だ。俺はそれが一番好きだ。


君、花に似ているね。枯れる前に手折りたくなる。ほら、はやく逃げな!

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