<ン十年の人生で下藤じょあんが未だに?と思っていること-2>
④ 白い服の女の人
学区外といえば、私の実家がある町は線路を境に小学校の学区が別れておりまして、線路を越えて子どもだけで遊びに行くことは禁じられておりました。
しかし小学校6年生の時、当時の仲良し4人組で自転車で越境を敢行、この辺りでは有名な神社に行ったのです。
無事に到着し、併設されている公園内を歩いていると、拝殿脇の松林っぽくなっているところにさしかかりました。
すると、いきなり友人の一人が走り出したのです。
なんだか分からないまま、ついて行って事情を聞くと、
「松の木の所に白い着物の女の人が立っていた。(視線をそらして)もう1回見たらいなかった(それで怖くて逃げた)。」
とのことでした。
さて、それから十年ちょいたって、大学生になった私は家庭教師のバイトをしていました。その相手の子が霊感があるという子で色々体験談を聞いたのですが、その中に、
「神社の松いっぱいはえてる所に白い服の女の人がいる。」
というものがありました。
・・十年ちょい前、友人が見たのと同じ方なのでしょうか?
⑤ 夢幻の如くなり
実家では断続的に猫を飼っており、その中に割と賢いトムというメスの子がいました。
当時我が家では、オスだろうがメスだろうが、まずトムと付けられていたのです。
その子は3代目のトムでしたが、車に轢かれて亡くなりました。
火葬し、裏の畑に埋葬してからしばらくたった冬のこと。
夜中にふと、目が覚めました。
体が動かないけど、半分寝てましたけど、意識はあります。
と、ベッドの布団の上を歩いてくるものがいます。
(あー、ジェリーだな・・)
と思いました。
我が家では猫や犬を飼うと、避妊手術をします。
賛否両論あるようですが、猫などは毎年数匹生みますし、そのたびもらい手を探すのは大変、捨てるなどもってのほかということで。
ただ、このときのトムはたまたま5匹の子を産みました。
そのうち1匹だけどうしてももらい手が見つからず、そのまま飼っておりました。
それがジェリーです。ちなみにきょうだい達は早世しましたが、彼女は23歳まで生きました。
話を戻しますと、そのジェリーが歩いてきて、布団に入りたがってるんだな、と思ったのです。
部屋のドアを開けておいたわけではないのですが。冬の東北ですから。
(誰かが開けで、ジェリー入れだんだべな・・)
と思い、手を動かすと(左手は動いた)、ふわりとしたものに触れました。
猫のお腹の毛だと思いましたが、入ってきた感覚・記憶がありません。
入ってくるほど布団を持ち上げてもいません。
しかし、やたらに眠かったので、そのまま寝てしまいました。
翌朝、家族に聞きましたが、誰もジェリーを私の部屋に入れた者はいませんでした。
自室のドアもちゃんとしまったままでした。
トムかなあ・・と思ったりしていますが・・
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