第2話
そんなわけで俺は死んだ。
きちんと天国に行けるように親の金で免罪符を大人買いしてたし煉獄通過して天国行けるだろうと思ってたが、なんか違う場所に飛ばされてた。
なんか髪長いジジイいるし。
『すみませーん!責任者いますか?』
『俺だが』
そう名乗った男は、あの髪長ジジイだった。
『あのもしかたしら死後の手続きミスってるかもしれないんで天国に繋いでくれません?』
『死後の手続き?なんすかそれ。』
『え?本来俺は天国に行けるはずなのになんかいけなくて、とりあえず天国の方に繋いでもらってなんとかしようと思ったんですけど。』
俺がそういうとジジイは笑い始め、説明した。
『多分君は天国があると思って今までなんか善行とかしてきたんやろ?でも残念、天国なんて存在しないのです!』
『というかそもそもお前みたいな顔からインキャって分かるやつは碌なことしてないやろ、天国行くために何したか言ってみ?参考程度にはするから。』
『親の金で免罪符大人買いしました。』
『ルターがこのこと知ったら異世界でも自殺するて。』
『というか異世界ってなんですか?』
『あーちょうど説明しようと思ってたわ。』
『まぁ要は現世で死んだ人間は全員異世界転生するねん、たとえどんな死因でも、別にトラックに轢かれた人間だけが異世界に行けるわけじゃない。』
『お前の死因なに?死に方が可哀想だとちょっとおまけするわ。』
『路上ライブで"男が産めるのうんこだけ🎵"って聞こえてショック死しました。』
『え、かわいそ。』
『とりあえず今聞いたやつ元にして転生させるわ、異世界を楽しんでな。』
それを聞いた瞬間、目の前が真っ白になった。
朦朧となる意識の中、最後に聞こえた声があった。
『...あ、やべ。』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます