一章

第3話

目を覚ますと、そこは異世界だった。


『すっげ、本当に転生したんだ。』

『にしてもあのジジイ、なんで"あ、やべ"とか言ったんだろう?』


そんな事を思いつつも、街を目指しに歩いた。


しかし、街までの道は転生したばかりなのに試練に満ち溢れていた。


ある時は盲導犬チワワに襲われ、その次にスリに心を奪われたりした、そして今、追い討ちかの如く集団ストーカーと若めのゴブリンの襲撃にあっている、異世界きて早々死は嫌だよー!


『う、うわー!!!』


まずい、腹にナイフ刺さった。

もう終わりかと思ったその時、ゴブリンの下腹部が真っ二つになった。


まじで助かったわ、でも腹からめっちゃ出血してるしなんだが眠くなってきたわ。


『..な、死ぬな!』


よく聞こえないけど腹になんか巻かれてるし俺治療されてるわ、助かったー。

そう思っていると、俺は気絶した。


目を覚ますと、そこはギルドっぽい建物だった。


『やっと目が覚めたのか、お前。』


声が聞こえた方を向くと、そこには女性騎士がいた。

巨乳で首にチョーカーしててほぼ意味を成してないアーマーを着ている。


エロすぎですやんこんなん、今宵は爆ジコリ確定演出ですやん。

だって俺の性癖ぴったりすぎますもん。


これは流石に江戸っ子も宵越しの銭は持っても宵越しの精子は持ちまへんって。


『なんでこっちを見てるんだ?』


見てるのバレてたわ、そりゃそうか、今目がガンギマってんだもん。

でもダメ元で言ってみるか。


『いや、見てないですよ。』


『嘘付け、絶対見てたぞ。』


『何で見る必要なんかあるんですか』(正論)


『見たけりゃ見せてやるのに...』


ファッ!?

こいつ淫夢厨やんけ!


俺が心の中で盛り上がってる時、彼女はこんな事を言ってきた。


『あなた、見たところ旅人のようだろうが宿はとってあるのか?』


『いや、とってないですね、そもそも金がない。』


『なら私の家に来るといい、少しだけなら泊めてやれるし、この街には旅人向けの仕事が多いからそこで少し金を作れ。』


え?泊まっていいんか、まじで興奮が収まらん。


『まじすか!あざす!』

『というかあなたの名前聞いてなかっんですけど、名前なんですか?』


『ヤーモグラフィック・ハマーだ、名乗ったからにはお前の名前も聞かないとな。』


『陰脚尾卓です。』


『覚えておこう。』


そうして俺は、ハマーさんの家に泊めてもらった。

もちろん爆ジコリしたよ、そのせいで寝れなかった。


さぁ、明日は仕事を探そう、どうせここには長くいられなさそうだし。

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