気まぐれな神の罰当たりな寵愛
汐屋キトリ/ビーズログ文庫
序章 少女、祠を壊す
(神様なんていない。いるはずがない。だって)
もしもいるなら、どうしてただ一人だけ
(どうして、必死に生きていただけの私が、こんな――)
鍬は見た目よりも重い。少女は後ろにひっくり返りそうになるのを
ぐしゃり。木がひしゃげる音がしたかと思うと、
「へぇ、
人がいたとは思わず、少女の
すぐそばに
ちろちろとした
「
くつくつと低く、
( ――死、か)
「別に
すると男は
「くっ……あははは! 何それ。ふふ、祠を壊されて、はて、どうしてやろうかと思っていたけれど……それなら」
詩を
「――死なせてあげないよ」
ぷつん、と。少女の意識はそこで
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