最初は少し不思議でやさしい童話のようなのに、読み進めるにつれて、想いの重さやすれ違いが静かに胸に残るお話でした。飴や雪山、イチョウの木といったモチーフが、気持ちの変化と重なるように描かれていて、情景を思い浮かべながら読んでしまいます。バケモノの気持ちや少女の距離感について、読後も考えさせてもらえる嬉しい余韻がありました。