五感の描写に溺れる

毎回読みながら「すんご〜」と声が出てしまう小説です。色んな作品を読んできましたが、ここまで五感描写がリッチな作品は久しぶり!

感覚描写が得意な作家さんは結構いますが、大体、音や視覚表現によってるんですがこちらの作品、湿度感や生々しい匂いまで感じることができます。とにかく立体感がすごい。そのため、人によっては「これは空間酔いしてしまうのでは…?」と感じてしまいます。

映像観るっていうより映画館の中で観てる感覚に近いです。

ストーリーに関しては最初の純和風の世界から途中で一気にスチームパンクの世界になるので、そこのギャップがかなりあり少し戸惑いがあったものの、読み進めていくうちにそう繋がるんだ!?という驚きがありました。ギャップに耐えて読み続けられたものに与えられるご褒美のような展開です。

まだ大きな謎が隠されている感じなのでワクワクです。引き続きラストまで楽しみにしております!