第3話 5人目

翌日

「駅伝、出たいです!!」

「おお、よかった!!ただ、まだお前のメンバー入りが決まったわけじゃない。いやほぼ確定しいるが一回お前の走りを見てみたい。今日の放課後時間あるか?」

正直いってバイトに行きたいという気持ちがあるが自分自身の走りを再確認したいという気持ちの方が大きい。母さんごめん今日のバイトはサボるかも

俺は高橋先生に時間があることを伝え、今日の放課後グランドに来いと言われた。

 放課後。

「新一郎、お前、駅伝走るらしいな、頑張れよ」

「おう!」

今話してるのは同じクラスの陸上部で短距離をしている片山だ。ちなみに同じクラスに長距離部員はいなかった。今日俺は陸上長距離部員と一緒に1000mのタイムトライアルをするらしい。そして俺は片山と一緒にグランドへ行った。部活が始まり、俺は自己紹介をするように言われた。

「1年3組の綾瀬新一郎です。これからよろしくお願いします。」

顧問の高橋先生が言う、

「新一郎は5月の時点で1500mの体力テストを4’32”で走っている。しっかりした環境だったりスパイクで走れば4’10”台を見えてくる。じゃあそれぞれブロックごと分かれて練習開始。そして長距離メンバーは竜太郎を中心に新太郎にメンバー紹介だったり、練習内容を説明しろ」

長距離ブロックにはもちろん体力テストの時の原慎也がいた。

「お前、体力テストで4’32”ではしるとかバケモンじゃん笑笑、普通に俺の自己ベより速いし」

これは誰だろう俺よりも少し背が高い、見たことがないから中3か?いや引退してるはずだし中2かな?

「ごめんごめん、俺は2年1組の島津開だ。1500の自己ベが4’45”で3000mが10’10”だ。」

俺より遅いのか、俺が速いのか島津先輩が遅いのか相場がわからないな。

「綾瀬、俺が部長の福地竜太郎だ。学年は3年だ。ちなみに中1男子の1500の平均が5分から5分半と言われているから綾瀬は相当速いぞ」

この人が部長なのか、でも中3なのか受験とか大丈夫なのかな

「新太郎君って言うだ、よろしくね。僕は1年2組の海木健生、僕は遅いけど、駅伝一緒に頑張ろう」

原慎也とは何も話さなかった。

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