絶叫

鈴音

絶叫

 ビジネスホテルの従業員。いつものように休憩室に向かっていた。

 ある部屋を通り過ぎた時、微かに音が聞こえた。直感で恐る恐る部屋のドアに耳を当ててみる。すると、人間の絶叫が聞こえた。断続的に聞こえるそれはただ事ではないことを示していた。部屋から誰か出てこないか警戒しながら、マスターキーを持ってくるように指示する。

 しばらく経つと、マスターキーが運ばれてきた。鍵をゆっくりと回してドアを開ける。誰もいなかった。あんな絶叫が聞こえたのに誰も。人が入れそうなところを開けても誰もいない。

 部屋には香水の匂いだけが取り残されていた。

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絶叫 鈴音 @suzune_arashi

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