東宮の惟人親王は御年二十一。にも関わらず、まだ独り身で側そば妻めの一人もおらぬ。それを心配された主上が、東宮御所に正妃候補となりえる姫君を住まわせ、『御妻みめ合わせをする』と仰せになられた———。
無類の女嫌い、惟人親王に見初められし姫君はいったい誰か……?
勅令により召集された姫君たちの、恋愛のかけひきが始まる!
竹取物語の逆バージョンのような作品です。
古風な文章は、日本の古き良き情景を鮮明に描き出しています。
ライトなのにどこかはかなげで、平安調にふさわしくみやびにいろどられています。
恋路を巡る、王道の和風ファンタジー。
ぜひその世界観にひたってみませんか?