第10話 校門の三人

 六月の午後。梅雨の晴れ間で、教室の窓から差し込む光は白く、どこかにだるさを含んでいた。


 三時間目の現代文が終わると同時に、椅子のきしむ音と紙のめくれる音が一斉に重なる。


「なあ、昨日のニュース見たか?」


「金胎大学のやつ? また“御子様”出とったな」


「『人を知るところから学びたい』って。なんか、言いそう」


 前列の男子が笑いながらそう言った瞬間、教室の空気の流れがわずかに変わった。

 いくつかの視線が、一瞬だけ、後ろの窓際──真央の席をかすめる。


 誰も、あからさまには見ない。けれど「そこにいる」のを全員が知っている、そんな距離感だった。


 ——また、切り取られている。


 真央は、指先でシャープペンシルを転がしながら、ぼんやりと黒板を見ていた。


 テレビで流れた自分の言葉は、本当に一部だけだった。長いインタビューの中で、自分の内側をどうにか言葉にしようとした部分は、ほとんど画面には出ていない。

 残るのは、「分かりやすい一行」だけ。


 誰かがそれを真似して笑い、誰かが真面目に受け取る。

 そのどちらも、真央自身ではなかった。


 チャイムが鳴り、昼休みのざわめきが広がる。弁当箱のふたが開き、机が寄せられ、廊下を駆ける足音が遠くで響いた。


「……ねえ、神代くん」


 控えめな声に顔を上げると、教壇の前に宮本志桜里が立っていた。


 クラスメイトが昼休みモードに切り替わる中、志桜里は、いつものように静かに教卓に手を置いた。


「ちょっとだけ、時間ある?」


「はい」


 二人は廊下に出て、空き教室前のベンチに並んで腰を下ろした。窓の外では、校庭の砂ぼこりが薄く舞っている。


「……大変ね」


 それだけ言って、志桜里はしばらく真央の顔を見つめた。


「ニュース、見ました?」


「見た。編集で、意味が変わる。あれはきっと、あなたが一番分かってるでしょう?」


 真央は、小さく息を吐いた。


「僕が言ったことの、一番表面的なところだけ……です」


「そうね。だから、クラスのみんなにも、“表面だけ”が届く」


 志桜里は、教室の方をちらりと見やってから、続けた。


「でもね、それでも“全部が嘘”じゃないでしょ?」


 真央は、少しだけ目を見開く。


「あなたは本当に、人を知りたいと思っている。信仰も、差別も、家族も、全部含めて。……違う?」


「……違いません」


「だったら、その真ん中までが消されなければ、まだ大丈夫よ」


 志桜里の声はやわらかく、それでいて芯があった。


「象徴としての“神代真央”と、人間としての“真央”は、これからどんどん引き裂かれていく。それはきっと、避けられない」


 真央は、握っていたシャープペンをポケットにしまい、代わりに膝の上で両手を組んだ。


「……僕は、どうすればいいんですか」


「簡単よ」


 志桜里は、少しだけ微笑んだ。


「《どっちの自分にも、嘘をつかないこと》。象徴としての言葉にも、人間としての言葉にも」


「……難しいですね」


「難しいわ。でもね、それができるかどうかで、人を傷つけるか、守るかが変わる」


 スカートの端をそっと整えながら、言葉を続ける。


「あなたが“人を知りたい”と言ったのは、本当のこと。だったら、それを利用する人がいても、その中心だけは手放さないこと」


 真央は、志桜里から渡されたアーレントの一節を思い出していた。

 ——赦しとは、未来を閉じる力ではなく、未来を開く力である。


「……先生」


「なに?」


「先生は、僕のこと、怖くないですか。教団とか、“御子様”とか」


「さあね」


 志桜里は、少し首を傾げた。


「私は“神代真央”っていうひとりの生徒を見てるだけ。教団がどれだけあなたに服を着せようと、ここでは制服一枚よ」


 そう言って立ち上がり、肩を軽く叩く。


「昼休み、ちゃんと食べなさい。象徴は倒れたら代わりが立つかもしれないけど──あなたは、替えがきかない」


 その一言が、静かに胸に沈んだ。


 教団ではいつも「唯一の御子」と言われた。けれどそれは、真央自身ではなく、“役割”の話だった。

 志桜里の言葉は、役割を剥いだあとに残る「ただの人間」に向けられていた。


 真央は、小さく頭を下げた。


「先生、ありがとうございます」


***


 放課後のチャイムが鳴るころ、廊下の熱気は少し冷めていた。部活動の掛け声が遠くに響き、職員室前には進路相談の列ができ始めている。


 真央は鞄を肩にかけ、廊下を歩いていた。隣には恵一がいる。


「お前、またテレビ出とったな」


「勝手に映されただけだよ」


「せやろな」


 恵一はポケットに手を突っ込んだまま、窓の外を見ていた。


「……でも、あいつらからしたら、“ええ絵”なんやろな。新築の大学と、御子様とやらと」


 皮肉というより、諦めに近いトーンだ。


「恵一は……どう思う?」


「何をや」


「僕が、ああやって映されてること」


 恵一は、足を止めずに答えた。


「正直、胸糞悪い」


 真央は、思わず彼を見る。


「“知りたい”って言葉は本物なんやろ。でも、あいつらが使っとるんは、その皮だけや。……俺等(在日)は、そういうの、ずっと見てきた」


 恵一は、苦笑した。


「まあでも、お前はお前なりにやるしかないんやろ」


「……うん」


 二人は、そのまま校門まで歩いた。


 門の外に、見慣れない三人が立っていた。


 肩までの髪を後ろで束ねた女子。眼差しに強さを宿し、紺のカーディガンを羽織っている。

 背の高い痩せた男子。眼鏡の奥の目が忙しなく動く。

 小柄でショートカットの女子。腕を組んだまま、じっとこちらを見ていた。


 制服ではなく私服。年頃は近いが、高校生には見えない。


「……あれ、大学生やんな」


 恵一が低い声で言う。


 真央の足が、ごくわずかに止まりかける。その瞬間、先頭の女子が一歩前へ出た。


「神代真央さん、ですか?」


 その声には、“御子様”という響きはなかった。ただ、名前を確認する、ごく普通の調子だった。


「……はい」


 答えた途端、恵一が横でわずかに身構えたのが分かる。


「すんません、いきなり。私ら、金胎大学の一年で」


 女子は軽く頭を下げた。


「私、浅野凛って言います。こっちは佐伯慎也、岩城響子」


 三人それぞれが、小さく会釈する。


「……で、用件は?」


 恵一が、一歩前に出た。声のトーンは低いが、露骨な敵意はない。ただ、真央の少し前に立つ位置を自然に取る。


「ちょ、待ってえや」


 岩城響子が、眉をひそめた。


「うちら、別に怪しいもんちゃうよ。金胎教本部の回し者でもないし」


「ほんまかどうかなんて、こっちからしたら分からんやろ」


 慎也が一瞬たじろぐ。その空気を、凛が割った。


「神代さんに、話を聞かせてもらいたいんです」


 まっすぐな声だった。


「“御子様”としてやなくて、一人の人として。……金胎大学で、私ら“対話の会”っていうのを始めました。信者も、そうやない人も、一緒に金胎教のことや自分のことを話す場です」


 真央は、息を飲んだ。


「ニュースで、あなたの言葉を聞きました。“人を知るところから始めたい”って」


 凛の視線が、すっと真央を捕らえる。


「私らも、同じことをしたいんです。信じる側の気持ちも、疑う側の気持ちも、暴力も、救いも、そのあいだにあるものも、ちゃんと話したい」


 慎也が静かに付け加えた。


「上から“青年部”を降ろされる前に、自分たちで場所を作りたいんです。名前とか役職とかやなくて」


 響子が腕を組んだまま言う。


「だから、お願いしに来ました。“御子様”ちゃう、“神代真央さん”として、一回だけでええから、話を聞かせてほしいんです」


 校門の脇を通る生徒たちが、ちらちらと視線を投げる。だが、足を止めてまで覗こうとはしない。大阪の街の「距離感」が、そのまま校門にも流れ込んでいる。


 真央は、すぐには声を出せなかった。

 御子様ではなく、神代真央。——その呼び方を、他人の口からここまではっきり聞いたのは、いつ以来だろう。


「……真央」


 横から、恵一が小さく呼んだ。


「無理やったら、断ってええねんで」


 その言い方には、“守る”よりも“選ばせる”ニュアンスがあった。


 真央は、しばらく空を見上げた。六月の空はどこまでも白く、眩しさよりも、薄い眩暈に似た光を放っている。


「……近くに、喫茶店があります」


 ようやく出てきた自分の声は、思ったより落ち着いていた。


「そこなら、少しだけ話せます」


「ええのか」


 恵一の問いに、真央は静かに頷いた。


「ここでずっと逃げたら、きっと、どこまでも逃げることになるから」


 自分に言い聞かせるように、そう答える。


「喫茶店の中には……?」


 恵一の視線が、校門と三人の大学生のあいだを行き来する。


「恵一は、ここで待ってくれないか」


「は?」


「外で、三十分だけ。……終わったら、ちゃんと話すから」


 恵一は、しばらく真央を見つめてから、鼻で笑った。


「……しゃあないな。変なことされたら、すぐ飛び込むからな」


 そう言って、校門横の植え込みの陰に、さりげなく身を寄せた。


***


 駅前の小さな喫茶店は薄暗く、木目のテーブルが古びた光を帯びていた。放課後の時間で、客はまばらだ。


 四人掛けのテーブルに、真央と凛、慎也、響子が向かい合って座る。


 しばらく、誰も口を開かなかった。氷の溶ける音だけが、静かにグラスの中で鳴っている。


「……まず、ひとつだけ確認させてください」


 最初に口を開いたのは真央だった。


「あなたたちは、誰の指示でもなく、ここに来たんですね?」


 慎也がすぐに首を横に振る。


「ええ。教団からでも大学当局からでもありません。……怒られる可能性は高いですけど」


 凛が笑う。


「でも、怒られてもええと思った。怒られる前に、一回だけでええから、神代さんと話したかった」


「どうしてですか」


 真央の問いに、凛は言葉を選びながら答えた。


「うちは、小さいころから弥生様の話を聞いて育ちました。母は、弥生様のおかげで救われたって、今でも本気で信じてる」


 グラスの水滴を指でなぞりながら、続ける。


「でも同時に、その名前が誰かを縛る鎖にもなるのを、何度も見てきた。親戚が、近所が、“信じない人”を責める場面も」


 慎也は、テーブルの端に置いたノートに短く線を引く。


「俺は、信仰そのものには距離があります。でも、“信じてる人を笑う側”にもいたくない。……だからこそ、話がしたい」


 響子が、短く息をついた。


「うちは、親が弥生派ど真ん中や。だから余計に、家の外の世界を知りたかった。……信じることと、縛ることの境目を知りたいねん」


 三人の言葉は、不器用だが、混じり気がなかった。


「そのために、“対話の会”を作ったんですね」


 真央の問いに、凛が頷く。


「信者も、そうやない人も、自分の話をしていい場所。親の信仰のこと、自分の違和感のこと、“何も信じへん”って孤独のことも含めて」


 慎也が付け加える。


「上から青年部が降りてきたら、それはたぶん“動員の場”になる。“正しい答え”を配る勉強会みたいな」


「でも、私らが作りたいのは、答えのない話をする場所や」


 響子の言葉は、短くて、まっすぐだった。


「せやから、どうしても神代さんに、本物の声を聞きたかった。“御子様万歳”やなくて、“人として迷ってる人の声”を」


 真央は、グラスの中でゆっくり溶けていく氷を見つめた。


 ——人として迷っている声。


 一番隠してきた部分を、正面から言い当てられた気がした。


「……僕は、教祖・弥生の子ですが、英雄でも、解決者でもありません」


 ようやく出てきた言葉は、苦笑に近かった。


「母の死後、勝手に“御子様”と呼ばれて、勝手に祈られてきただけです。教団のために、何か大きな決断をしたわけでもない」


「せやろな、と思います」


 慎也が静かに微笑む。


「ニュースの中のあなたは、“きれいな言葉”を喋ってた。でも、目の奥は、まったくきれいやなかった」


「おい、それ褒めてるん?」


 響子がツッコミを入れ、凛が小さく笑った。


「褒めてる。……きれいごとを怖がってる目やと思った。だからこそ、話がしたかった」


 真央は、アーレントのページを思い出していた。赦し。行為。約束。そして、名前。


「あなたたちは、僕に何を期待しているんですか」


 正面から訊ねると、少しの沈黙が落ちた。


 最初に口を開いたのは凛だった。


「期待……してへん、って言ったら嘘になります」


 だが、その声は落ち着いていた。


「でも、“何かしてほしい”んやなくて、“どう迷ってるかを見ていたい”っていう期待です」


「迷ってる?」


「神代真央って人が、どうやって自分の名前と折り合いつけるか。……それを、同じ時代に、少しでも近くで見たい」


 慎也が続ける。


「あなたが青年部の“旗”になるのか、まったく別の道を選ぶのか。そのどっちでもいい。大事なんは、あなた自身が嘘つかんことやと思う」


「そのための場所として、“対話の会”があってほしい」


 響子の言葉は、不器用なぶん、真っすぐだった。


「“御子様”としてやなく、“一人の学生”として来てもらえる日が、いつか来たらええなって。そのために、今日はお願いしに来ました」


 真央は、しばらく言葉を失った。


 御子様ではなく、一人の学生として。

 ——こんなふうに見られることが、自分にあるだろうかと、考えたこともなかった。


 この一年。教団も大学も、真央を「旗」として見ていた。そこに疑問を抱く者はいても、「人として」と正面から言う者は少なかった。


 教団の外に、そんな人間がいるとは思っていなかった。


「……すぐには、答えられません」


 ようやく、それだけを言う。


「今の僕は、教団の中でも、外でも、中途半端です。大学に入ってからも、どう見られるか分からない」


「分かってます」


 凛が頷いた。


「だから、今日返事はいりません。ただ、“こういう場所がある”って知っててほしかった」


 慎也が、鞄から一枚のチラシを取り出した。

 ──金胎大学 学生有志による対話の会


「これが、今の僕らの“答え”です」


「いつか来てくれたら、それで十分よ」


 響子が、小さく笑う。


「来えへんかったら、それはそれで文句言うけどね。……これは冗談」


 真央の口元に、ようやく微かな笑みが浮かんだ。


「……分かりました」


 チラシを受け取り、丁寧に畳む。その紙の感触が、やけに現実的だった。


「一つだけ、約束します」


「約束?」


 三人の視線が集まる。


「もし、あなたたちの作る場所が、誰かを縛るための場所に変わったら──そのときは、僕は絶対にそこに行かない」


 凛は、息を呑んでから、ゆっくりと頷いた。


「それは、私ら自身への警告として、受け取ります」


「……逆に言えば」


 慎也が、少し笑う。


「縛る場所にせえへん限り、可能性はゼロやないってことやな」


「慎也、調子乗るな」


 響子が彼の肩を小突いた。


 四人のあいだに、短い笑いが生まれた。それは信仰でも教団でもなく、ただ同じ時代に生きる青年たちの笑いだった。


***


 喫茶店を出るころには、日差しは傾き始めていた。


「今日はありがとうございました」


 凛たちが深く頭を下げる。真央も、小さく会釈で返した。


「……また」


 そう言いかけて、言葉を飲み込む。

 約束できないことを、軽々しく口にしたくはなかった。


「今日は、本当にありがとうございました」


 代わりに、それだけを残して背を向ける。


 店の角を曲がったところで、壁にもたれていた恵一が、ゆっくりと立ち上がった。


「おかえり」


「ただいま」


 二人は並んで歩き出す。しばらく、どちらも黙ったままだった。


「……で?」


 先に口を開いたのは恵一だ。


「あいつら、どうやった」


「うん、変な人たちだったよ」


 真央は、少し笑った。


「“御子様”って、一度も呼ばれなかった」


「ほう」


 恵一はポケットに手を突っ込んだまま、前を見ている。


「“神代真央さん”として話を聞きたいって、そう言われた」


「それは……」


 恵一は、言葉を探してから言った。


「……悪くない、かもしれんな」


「うん。思ったより、ずっと悪くなかった」


 交差点の信号が赤に変わる。二人は立ち止まり、車の流れを眺めた。


「真央」


「なに?」


「あんま、抱え込みすぎんなよ」


 いつになく真っ直ぐな声だった。


「お前の名前は、お前のもんや。教団のもんでも、大学のもんでも、テレビのもんでもない」


 真央は、しばらく黙った。信号が青に変わり、人の流れが動き出す。


「……分かってるつもりだよ」


「つもりか」


 恵一は、薄く笑う。


「まあええわ。分からんくなったら、いつでも言え。頭悪いなりに、考えるから」


「ありがとう、恵一」


 本心からそう言えた。


***


 その夜。寮の部屋で、真央は机の上に二冊の本と、一枚の紙を並べた。


 一冊は『人間の条件』。

 一冊は、父から送られてきた金胎教内部用の資料。

 そして、一枚の紙──【金胎大学 学生有志による対話の会】のチラシ。


 アーレントの一節が、頭の中で静かに反響する。


 ——約束とは、未来の不確かさに対する唯一の保証である。


 約束。赦し。名前。青年。


 今日、浅野凛たちと交わしたのは、契約でも、宗教的な誓いでもない。ただ、「嘘をつかない」という、ごく小さな約束だった。


 ——嘘をつかない。象徴としての自分にも、人間としての自分にも。


 それがどれほど難しいかを、真央は知っている。それでも、そこから逃げないことだけは決めていた。


 窓の外には、大阪の夜景がまたたいていた。街灯とネオンが、薄い靄の中でにじんでいる。


 机の上の三つのもの──宗教の資料、哲学書、一枚のチラシ。

 どれも今の真央を縛るものであり、同時に開くものでもあった。


「……僕は、僕でいる」


 小さく呟いて、真央はアーレントの本を閉じた。


 沈黙の青年王の中で、わずかに光る一点があった。その光が何を照らすのかは、まだ分からない。

 けれど、それが自分の内側から灯り始めたものだということだけは、はっきり分かっていた。

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