第3話 ご奉仕開始ですね
「それじゃあ。藤乃さん。お
玄関の扉が閉まらない。
「はい。刀也様。これから
藤乃さんが外側から扉のドアノブを
「いやいや。お金も貸してあげたし。お茶も出してあげたじゃん。後は藤乃さんのお友達の
これ以上、藤乃のさんの家への侵入させるわけにはいかない。道端でメイド服を着てた事や、さっきの
藤乃さんは謎が多すぎる。これ以上深追いしちゃいけないと僕のDNAが警報を鳴らしているんだ。
「お友達のお家です?」
「そうそう。藤乃さんは千歳高校の人気者だからさ。お友達も多いじゃない、だから頼れる友達の家に居させてもらえば良いと思うよ」
そして、僕とはこれで藤乃さんとはこれっきり。明日から普通の同級生同士で何事もなく過ごせる。
「人気者……お友達……!……分かりました」
「良かった。分かってくれたんだね。じゃあ、藤乃さんお元気で……」
「千歳高校で一番仲が良い風間君。私をこの家に
「……ね?……はい? 藤乃さん。今、何て言って……」
何でさっきまでの丁寧語で話していたのに、いきなり、普段学校で喋る時の言葉使いになって……
ガチャッ……キィィ……ガチャッ!
「はいって言ってくれたね。ありがとう」
「は? いや。今のは違う。てっ!しまった突然の事で扉のドアノブを
僕が驚いた一瞬の隙に藤乃さんに家の中への侵入を再び許してしまったよ。
「永久就職完了……です。ご奉仕させて頂きますね。刀也様」
「いや。藤乃さん。これただの不法侵にゅ……う……」
藤乃さんの笑顔にはそんな魅力が詰まっていて、僕は彼女に
「…………刀也様。どうなさいました? 大丈夫ですか?」
「どわぁ?! ちょっ! 何で僕のおでこに手なんて当ててんの?」
数秒藤乃さんに
「いやいや。何を考えてるんだ。僕は」
「?……刀也様。大丈夫ですか?」
綺麗な顔がゼロ距離で僕の目を見詰めている。意識せずにはいられ…………たいけど。理性を保とう。平常心平常心。
「藤乃さん。やっぱり駄目だよ。同い年の同級生の家に一緒に住むなんてさ。ましてや僕は男で1人暮らしなんだ。藤乃さんは高校の同級生として、面識はあるとしても、僕は男で一つ屋根の下で暮らしていたら何かの
「刀也様は私を
「いや。だから僕も男だし……その……そういう時もあるしさ。だからそんな事が起こらないとも限らないから。藤乃さんは友達の女の子の所に泊めてもらった方が良いと思うよ」
そう。やっぱり一緒に暮らすのは無理があると思う。思春期真っ盛りの高校生が同じ家に住んでいて何も起こらないは無理がある。
ましてや藤乃さんは凄く綺麗な女の子なんだからさ。
「……
「なんでさ? 僕にはもう知られちゃってるじゃないか。何で学校の友達は駄目で僕なら心配かけても良いと判断したのさ」
「………刀也様が
「千歳高校の入学式の時?……」
「はい。あの時の刀也様はまるで白馬の王子様の様でした」
……全然覚えてない。入学式なんて知り合いも誰もいない状態だったから、緊張してたことしか覚えていないや。
でも、ごめん。普通に忘れてはなんて言ったら、藤乃さんの心を傷付ける事になるから
「てっ! 藤乃さん居ないし。いったいどこに?……寝室の扉が開いてる……まさか?」
藤乃さんは、あの一瞬でなんで、あそこまで移動してるのさ。
「藤乃さん。なに勝手にまた寝室に……侵入して……んの?」
寝室の中へのと入ったらビックリしたよ。藤乃さんが、メイド服を脱ごうとYシャツのボタンを外そうとしているんだもの。
「……何をしてるの?」
「はい。この際、刀也様との既成事実を先に済ませておこうと思いまして、そうすれば
……最後辺りの言葉は声が小さくて聞き取れなかったけど。藤乃さんの顔が真っ赤だから変な妄想でもしていたのは確定だね。
「き、既成事実なんて作らなくていいから。直ぐにメイド服を脱ぐのストップしなよ。君はさぁ~!」
「? ? ? と、刀也様。何を怒ってらっしゃるんですか? 私の頭頂部を押さないで下さい」
その後、藤乃さんには女の子としての恥じらいを覚えるように伝えた。
――――そして、何故かこれからずっと。僕の専属メイドとして、
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