魔力物理学概論

授業シラバス・課題内容及び評価基準

【到達目標】

1.　魔力を物理的エネルギー現象としてモデル化できる。

2.　魔力流の「保存」「変換」「損失」の概念を理解する。

3.　干渉や共鳴など、魔力の波動的性質を説明できる。

4.　数式だけでなく言語・図示による思考過程を提示できる。

【授業計画】（全14回）

第1回　導入：魔力とは何か

　ナイアド・プロイによる開講挨拶と、魔力の定義史。

　「霊素」「魔素」「エーテル」など多様な概念を整理し、現代魔力物理学がどのようにそれらを統合してきたかを紹介。

　板書：魔力流束Φ、魔力ポテンシャルψ、基礎方程式の形。

　課題：自分の考える「魔力の物理的定義」を400字でまとめる。

第2回　魔力保存の法則【前編】

　魔力流と仕事、魔力の出入りを支配する保存則。

　エネルギー保存・連続の式・散逸の概念を魔力現象に対応づける。

　演示映像：封印瓶内での魔力濃度変化。

第3回　魔力保存の法則【後編】

　魔力流と仕事、魔力の出入りを支配する保存則。

　エネルギー保存・連続の式・散逸の概念を魔力現象に対応づける。

　演示映像：封印瓶内での魔力濃度変化。

　課題：与えられた魔力流図から入出力バランスを計算せよ。

第4回　魔力圧と抵抗【前編】

　魔力流の圧力差による移動と、魔導回路の抵抗。

　電気抵抗との比較、魔導導体の物性、温度魔力依存性など。

　板書：魔力オームの法則「ψ＝RΦ」。

第5回　魔力圧と抵抗【後編】

　魔力流の圧力差による移動と、魔導回路の抵抗。

　電気抵抗との比較、魔導導体の物性、温度魔力依存性など。

　板書：魔力オームの法則「ψ＝RΦ」。

　課題：与えられた導体条件での魔力損失を計算。

第6回　場と流れ：魔力ポテンシャルの幾何【前編】

　空間中における魔力ポテンシャル分布と、その勾配による流動。

　ベクトル場・ポテンシャル曲面の可視化。

　課題：2次元場の魔力線図を作成し、流れの集中点と渦点を示す。

第7回　場と流れ：魔力ポテンシャルの幾何【後編】

　空間中における魔力ポテンシャル分布と、その勾配による流動。

　ベクトル場・ポテンシャル曲面の可視化。

第8回　魔力波動と干渉【前編】

　呪文や詠唱による波動発生の原理。

　波の重ね合わせ・干渉縞・共鳴現象の実験映像。

第9回　魔力波動と干渉【後編】

　呪文や詠唱による波動発生の原理。

　波の重ね合わせ・干渉縞・共鳴現象の実験映像。

　課題：異なる波長の呪文が重なるとき、最大強度点を求めよ。

第10回　共鳴と安定性：魔力系の臨界点【前編】

　共鳴炉・魔力結晶・術式炉心における安定と崩壊。

　臨界魔力値と暴走条件。

　板書：安定条件式 d²ψ/dt² < 0 の領域。

第11回　共鳴と安定性：魔力系の臨界点【後編】

　共鳴炉・魔力結晶・術式炉心における安定と崩壊。

　臨界魔力値と暴走条件。

　板書：安定条件式 d²ψ/dt² < 0 の領域。

　課題：仮想魔力炉の安定領域をグラフ化。

第12回　魔力干渉の応用：結界と増幅【前編】

　結界形成・魔力増幅装置の原理。

　干渉制御による強化と防御。

第13回　魔力干渉の応用：結界と増幅【後編】

　結界形成・魔力増幅装置の原理。

　干渉制御による強化と防御。

　演示映像：波動干渉による局所強度制御。

　課題：結界陣の干渉パターンを解析し、最適配置を提案。

第14回　総括：数式の向こうの魔法

　物理式と呪文詠唱との関係を再検討。

　魔術師＝理論物理学者という観点から、言葉と数式が同一の体系であることを示す。

　課題：レポート「あなたの専門領域における魔力現象を物理的に説明せよ」（1200字）

【参考文献】

ナイアド・プロイ著『基礎魔力物理序論』（ストラテッラ通信大学出版部、初版）

映像教材「魔力流と場の可視化」（ストリーミング配信）

講義ノートPDFおよび補助資料（学内ネットより配布）

【評価方法】

各回レポート課題（60%）

期末レポート（40%）

　※数値結果よりも「思考の過程」「モデルの一貫性」を重視する。