俺を童貞だと思っている変態でメスガキな後輩とセックスをするまで

リカルド

先輩と後輩

?「起きてくださいよお!」


?「うるっせえな・・・」


朝からメスガキみたいな高い声が寝室に響く。

春の日差しが差し込む部屋で気持ちよく寝ていたのに。


?「今日休む・・・」


体と瞼まぶたが重すぎて起きる気にならない。

今日は大学を休んで1日寝ていたい。


?「ええ?中間テストっすよ今日?」


?「・・・は!?」


俺はその言葉で飛び起きる。




?「そうだっけ!?」


?「だから早く起きてくださいよ。もう8時半っすよ?」


今日は1限からで、開始は9時から。

俺のマンションは学校の最寄駅の隣の駅のすぐ近くにある。

45分の電車に乗れば、なんとか間に合うだろう。


?「ヤバイヤバイ・・・」


単位は絶対に落とせない。俺は急いで準備に取り掛かる。


?「朝勃ち収めなくていいんすか?」


ニヤニヤしながら俺の準備を見ている。


?「うっせえ!お前も危機感持てよ!」


急いでいるので余計にイライラするわ。




自己紹介が遅くなったけど俺の名前はタツキ。大学2年生だ。


?「ていうか先輩なんで部屋の鍵開けっぱなんすか?もしかして夜這い期待してます?」


この生意気なメスガキはセリ。俺の一つ下の後輩。

小学校からの付き合いで、俺にずっと小蝿コバエのように付き纏っている。


タツキ「そんなわけないだろ?ていうか勝手に家入ってくんな!」


セリ「なんすかその言い方は!起こしてあげたんじゃないすか!」


電車の中に互いの声が響く。

こちらを向いた人々の視線が痛い。


セリ「まったく・・・」


頬を膨らますセリ。相変わらず腹立つヤツだ。




大学に到着し、急いで講義室へと向かった。


ちなみに今から受ける授業は哲学で、学部や学年関係なく受けれる授業だ。


?「遅いですよ・・・来ないと思いました」


少し困り顔をした女性はマミ。セリと同学年で親友らしい。


セリ「ギリギリ間に合いましたねえ」


タツキ「まあな。けど中間テストの勉強なんかしてねえよ」


昨日は徹夜でゲームをしていて、予習も復習も全くしてない。

まあ期末のレポート頑張ればいっか。


マミ「え?中間テスト?そんなの言われましたっけ?そもそも授業2回目ですし・・・」




タツキ「おい」


セリ「ふえ?」


俺の呼びかけに恍とぼけたような顔をする。

嘘つきやがったなコイツ?本当にムカつく奴だ。


セリ「だって、先輩いないと詰まんないんすもん・・・」


下を向いて何かボソボソといっているセリ。

どうせ愚痴でも呟いてるんだろうな。


タツキ「まったく面倒くさい後輩を持っちまったよ」


今度は俺がセリに聞こえるように呟く。




セリ「童貞」


タツキ「は?」


セリ「童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞童貞!」


俺の目の前で何度もそう呟く。

ただでさえ眠たくてイライラしてるのに、人の性事情に口出ししやがって。


タツキ「てめえ・・・」


マミ「まあまあ落ち着いてください」


マミが間に入ってくれる。

彼女がいなかったらマジで犯してたかもしれねえな。




セリ「・・・」


不貞腐れたような態度で授業を受けるセリ。

全く反省してねえなコイツは。

俺じゃなかったら今頃殴られてもおかしくないのに・・・


マミ「セリさん本当は先輩と授業受けれて嬉しいんですよ」


タツキ「まさか・・・」


俺の困った顔とかが見たいだけだろ?

昔からそうだ。いつも俺をイジっていた。

年下の後輩に、しかも女の子にイジられたせいで誰にも相談できなかったんだ。


マミ「でも仲良くしてあげて欲しいです」




授業終わり、セリは相変わらず暗い顔で席を立つ。

そして俺らに何も言わずにどこかへ行こうとする。


タツキ「おいセリ」


セリ「・・・なんすか?」


こちらに生意気な顔を向ける。

しかし俺はグッと我慢してなるべく優しく喋りかける。


タツキ「さ、さっきは悪かったよ。飯奢るから仲直りしよう」


セリ「・・・」


俺の言葉に何も反応せずに下を向く。

せっかく俺から謝ってやったのに・・・




セリ「ぷ・・・あはは!仲直りしたいんすね!いいっすよ!学食のラーメン麺特盛りで、トッピング全部つけてください!」


涙を浮かべて笑いながら俺の腕を引っ張って歩き出す。


タツキ「ぐ・・・」


俺は怒りをグッと堪え、セリとマミと共に学食へ向かう。

相変わらずムカつくガキだ。

しかし笑った顔は・・・好きじゃねえけどまあ可愛いかも?


マミ「ありがとうございます」


タツキ「代わりにお前を犯すからな」


マミ「へ?」




まあこんな感じで、セリには小学校からずっとイジられて、イライラさせられてきたよ。


もちろん何度も喧嘩したし、互いに罵り合ったりした。


でも結局気づけば彼女が隣にいて、なんだかんだ詰まらなくはなかったかもしれない。


セリが俺のことをどう思ってるかは知らない。


けど、なんだか俺と一緒にいると楽しそうに見える。


いつも笑顔だし、さっきみたいに涙流して笑う時もあるし、本気で楽しんでるのは分かる。


もちろん俺をイジるのが楽しいだけかもしれない。


ストレス溜まる時もあるけど、まあもう少しだけ一緒にいてあげるか。

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