第26話 (仮面というお題について)

第一回と第二回は「小説でもどうぞ」のお題を少しずらして使っていましたが、今回はオリジナルです。


最初、小どうの「不適切」が面白そうだったのですが、ずらすにはなかなか難しく。

本物ではない、から発想して、「仮面」に至りました。


仮面といえば、三島由紀夫の「仮面の告白」ですが、告白までつけると2000字では済まないだろうと思いやめましたw


さて、私がなぜ山羊座賞をやっているかなんですが、簡単に言えば私が「ちゃんと読んでほしい」人なのです。

読み違いがあっていい、その作品が好きだ嫌いだはあっていい、わからなくてもいい。

とにもかくにも、一旦ちゃんと読んでほしいのですよw

そういう欲望から、企画を立てました。


「読者にそんな期待をするな」という反論は許しません。

私は自分のことを述べているだけですから。

私はちゃんと読もうとするし、そうしてほしい人だけに来てほしいし、読んだ限り正直に感想を話します、という1:1の関係についての話です。

(ただ、読み違い等についてはご容赦願いたいとは思いますし、それを書き手、読み手のどちらが悪いかという話にはしたくありません。あくまで、作品づくりの参考に、という企画であることはご了承ください)

つまり、私主催の「企画のポリシー」の話ですね。


じゃあなんでちゃんと読んでほしいかというと、「作品の中だけは自由でありたい」と思うからです。

日常生活はそれこそ仮面だらけですよ。

私はそれでもいいと思うし、そうしなくてもいい世界になってほしいと思っています。

仮面をつけてでも頑張っている人は尊いし、仮面に気付いて剥がそうとしている人は応援したいし、仮面を外した人は凄いなと思うのです。


そういうシビアな現実から離れて、「創作を楽しくやる」というのは守りたいなと思う。


自由であれ!素であれ!生身であれ!

書きたいことを書け!ありのままに書け!

泣きながら書け!ほくそ笑みながら書け!

自分が天才だと思って書け!

自分の世界こそ真実だと思って書け!


そういう気概を尊重したい。

そうやって生み出された作品は、どんなに技術が拙くても大切にしてあげたいのです。


逆に厳しい言い方をすれば、「作品の中で仮面を被ってませんか?」って意味です。

仮面のお題の中で「作者が」仮面を被っていたら皮肉が効きすぎています。

気になるんです。

なんかキレイすぎるんです、作品がw

「キレイに書く」のはありです。

そうじゃなくて、「人間ってそんなんだっけ?」って感想になっちゃうのがモヤるんです。

こっちはね、簡単に社会に妥協できない筋金入りの山羊だから小説書いてるんだぜwww


私個人で言えば、こう見えて全ての作品に自分の魂を千切って入れてるんで、作品を適当にされるとキレますwww(合わないなら読まなきゃいーじゃねーか派(ㆀ˘・з・˘))


皆さんもそんな風に頑張って書いてると思うんです。

でもだったら、恥ずかしがらずにもっとその魂そのものの輝きを出したらええんちゃうかと。

技術ありありの諸先輩にはなかなか勝てないですよ。

なら尚更、自分にしか書けないようなものにチャレンジしたらいかがかなと思うんです。


とにもかくにも、好きに、思い切り書いて……2000字しかないけど……(以上、遠ざかる山羊)


※本気を出せばすぐに山羊座賞を取れるエンタメでブランドが確立している諸先輩方を除く。

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