第二章 黒い山への調停者 ⑤


 半日の航海を経て慶州が見えてきた。

 皇國の東に位置する慶州。甲板の縁に立ち、潮風に身を晒す。海を越えて、慶州の息吹が届いてくる。

 雄大だ。

「千鶴さん、見てください!」

「すごいです。天を突くような山々」

「本当ですね」

 眼前に広がる慶州の山々は、緑濃い森と岩肌に覆われ、峰々は雲に隠れている。朝霧が谷間を漂い、まるで水墨画のような神秘的な景観だ。加州のなだらかな丘陵とは全く違う、荒々しくも猛々しい風景に息を呑む。

 この美しい山の地下には、未来の戦乱の火種が眠っている。

 文學の書斎で見た地図と、ゲームの知識が頭の中で重なる。

 豊富な石炭、そして近代兵器開発に不可欠なレア資源、富晶石ふしょうせき。さらに、兵士を狂戦士に変える危険な麻薬にもなり得る、あの妖しい花も。

 見たところ、まだ本格的な開発はされていないようだ。いつ、その価値に気づかれることか。

 この資源こそが、慶州を他国の標的に変える。

 未来を知っていても、俺に何ができる? 富晶石の精錬方法も、花の精製技術もわからない。ゲームならクリック一つで開発ツリーに載り真価を発揮できたものが、現実では膨大な研究と試行錯誤が必要だ。

 それに、慶州の戦略資源は「二兎を追う者は一兎をも得ず」という格言を体現していた。花を取るか、富晶石を取るか。両方を同時に開発する余裕は、この国にはない。

 ゲームでは国策としてどちらかを選ぶ必要があった。花の麻薬成分を利用した強靭な兵力を取るか、開発には時間がかかるが富晶石を戦略資源に変えて、他国を圧倒できる兵器を取るか。

 もどかしい。

 宝の地図を手にした子供が、そこへ続く道がないことを知ったときの感覚が胸の奥に澱のように溜まっていく。

 俺は無力だ。知識はあっても、それを活かす知恵も力もない。

 それは慶州の特産品だけに限ったことではない。戦艦や飛行機などを実際に作り出せるような技術的知識も、俺は持ち合わせていない。

「難しい顔をされてますよ」

 真横から千鶴の声が聞こえた。

「え?」

「清香さま、そろそろですが、さすがに緊張されますよね?」

「は、はい、お爺さまの宿題が難しすぎて」

 声をかけられ我に返る。とっさに言葉を繕った。

「賭けですか?」

「はい。それと黒家との親善です」

 清香の従者として千鶴がいるが、彼女の視線が出向前よりも鋭い。

 実際のところ、これは本当に親善訪問なのだろうか?

 普通に考えればありえない。黒家と白家は数百年仲が悪いというのに、俺が白家と黒家が滅びる未来を伝えた数日後に、慶州に行くことが決まった。幼い俺と千鶴が選ばれたのも、表向きは短期ホームステイのような無害な形式を装うためだろう。

 あの煮ても焼いても食えない爺さんのことだ。

 この親善訪問には、表向きの理由とは別に幾重もの目的が隠されているはずだ。俺を試し、黒家の内情を探り、そして恐らくは黒家滅亡の真の原因を突き止めさせることだろう。そんなことができるのか?

 文學は俺に明確な指示を与えなかった。自分の目で見極めろと。

 自由を与えられたようでいて、実態は結果を出せなければ切り捨てられるという無言の圧力。その重みが首の後ろに、じっとりとした冷や汗となって張り付いていた。

 期限は百日。

 それまでに使えると判断されなければ、俺は男に戻れず、白桜蔭家の血を繋ぐための「女」として扱われるってわけか!

 これは単なる試練ではない。俺の存在そのものを賭けたゲームなのだ。

 文學の描いた迷路の中で、出口がどこにあるかさえわからない暗闇を手探りで進まなければならない。

 見つけられるだろうか。

 また、俺は思考の深みに嵌っていた。

「大丈夫ですか?」

 千鶴の声が近い。気づけば、彼女の顔が俺のすぐ目の前にあった。

 心配そうに瞳を揺らしている。その優しい眼差しと、少し大人びて俺を気遣う仕草に、遠い記憶の扉が軋んだ。


 あれは、俺がまだ十歳になるかならないかの頃だったか。

 突然の事故で両親を亡くしたという中学生くらいの少女が、施設にやってきた。辛い境遇のはずなのに、彼女はいつも太陽のように笑っていた。誰にでも分け隔てなく優しかった。塞ぎ込みがちだった俺のような陰気な少年にも、屈託なく話しかけてくれた。結局、彼女は施設に一年もいなかった。

 表面上は紳士然とした里親に引き取られていった。

 当時の俺は彼女の身に何があったかはわからなかったが、彼女は学校の屋上から身を投げた。

 職員たちが、囁いていた里親の悪魔のような所業に、布団の中で叫んだ。

 この世界は、善人に優しくない。

 その事実が、今も胸に重い石のように沈んでいる。


 未識眼で見た千鶴の未来が重なり合う。

 

 そして、俺も今は女の肉体だ。着物の袖が風に揺れるたび、布が肌に触れる感覚が男だった頃とは違う繊細さで神経を刺激する。この細い腕、この華奢な体。力ずくで何かを変えることなどできない。

 否が応でも、男のとき以上に身の危機を考えてしまう。

 そして、千鶴の横顔を見る。

 俺が、彼女を、千鶴を守らなくては。

 手すりを強く握りしめた。

「ひょっとして酔いましたか?」

「いえ、違います。昔を思い出していました」

 あの亡くなった少女。名前はもう思い出せない。

 そうか。俺は無意識に、千鶴にあの少女の面影を重ねていたのか?

 何もできなかった過去を、今度は繰り返したくないんだ。

「どんな昔だったんですか?」

「⋯⋯無力な自分でした。何もできない」

「曉人さまはまだ十歳です。その昔なら無力でもしかたありませんわ」

 千鶴の言葉に俺は左右に首を振った。


 千鶴の横顔に、あの少女の面影がちらついた。


「どうしました?」

 俺が黙り込んだまま自分を見つめていることに気づいたのか、千鶴が棚引く髪を押さえて微笑んでくる。

「いえ、千鶴さんは、なんだかお姉さんみたいだなって思ったんです」

「まぁ」

 千鶴の頬がふっと膨らんだ。それでいて耳が微かに赤い。

 その表情は、先ほどまでの大人びた雰囲気とは違い、年相応の少女そのもので、大人の俺からすれば子供らしい反応に、頬が緩みそうになる。

「もうすぐ着きますよ」

 少し拗ねたように前を向いた千鶴の美しい髪が、海風にさらりとなびいた。

「曉人さまは本当に聡明なのに。こと男女の機微には、驚くほどお鈍くなることがありますわ。年相応ってことかしら?」

 海風に混じって、千鶴の小さな呟きと含み笑いが確かに聞こえた。

「なにか言いましたか?」

「いいえ? 何でもありませんわ」

 千鶴は悪戯っぽく微笑んで、くるりと向き直った。その表情は先ほどまでの少し拗ねた様子とは違い、何かを見透かしたような、それでいて、ひまわりのような明るさを宿していた。

 この笑顔を絶対に守る。あんな未来には絶対にしない。

 胸の奥で何かが燃える。熱い。俺は千鶴の輝く目を真剣に見つめた。

「必ずあなたの運命を変えてみせます!」

 その言葉に、千鶴の頬が一気に紅潮した。桜色が首筋まで広がる。そして、くるりと俺に背中を向け、小さな声で呟いた。

「不意打ち、ですわ」

 その言葉は風に攫われて、俺の耳には届かなかった。


 光龍は徐々に速度を落とし、慶州の主要港である港街、東玄とうげんに近づいていった。

 埠頭は活気に満ち、多くの船が停泊し、荷物を運ぶ人々で賑わっている。

 甲板から眺める限り、東玄の住民は同じ皇國人でありながら、加州の人々とは少し異なっていた。肌がやや浅黒く、着ている衣服も加州の形式張ったものよりも、実用的で色彩も豊かだ。黒い髪に濃い眉、活発な動きが特徴的だった。

「慶州の人々は山と海の両方で生きる術を知っているのですね」

 千鶴が感心したように呟いた。

 このゲームを知っていても俺には細かな風土や、慣習はまるでわからない。俺は部外者のままだ。

 だが、それに甘んじるつもりはなかった。

 きっと、あの爺さんのことだ。俺らが失敗したときのシナリオも用意して動いているだろうな。むしろ、失敗したほうが正体不明の俺も闇に葬れて、一石二鳥くらいに思ってそうで笑えない。

 頬が引きつる。

「また、難しい顔になってますよ」

「え?」

 千鶴が頬に指をあてて、ニッと笑う。

「なるようになれですよ」

 千鶴の明るい声。予想外の言葉に、俺の動きが止まった。思わず言葉を失い、彼女の顔をじっと見つめてしまう。

「あ、すみません。突然変なことを言ってしまって」

 千鶴は俺の反応に気づいたのか、視線を落とした。睫毛が伏せられる。

「いえ、その言葉、素敵ですね」

 俺はようやく言葉を見つけた。すると、嬉しそうに千鶴が顔をあげる。コロコロと表情が変わって、目が離せない。

「うちの白蝋梅家の家訓です。梅の花は寒い冬に咲きますから、どんな厳しい状況でも咲き誇れという意味なんです。実は父は結構いい加減な人で、困ったときはいつもそう言うんです。でも不思議と、その言葉を聞くと心が軽くなるんですよね」

 千鶴の瞳が柔らかく細められる。そこには家族への愛情が溢れていた。

 彼女の素直な言葉に、俺の肩から力が抜けていくのを感じた。固く結んでいた拳をゆっくりと開く。

「なるようになれ。確かに、そうですね」

 俺は小さく微笑んだ。

 文學の計略の中に組み込まれている感覚はあるが、それでも今できることを精一杯やるしかない。

 光龍が港に近づき、甲板にいる乗組員たちが忙しく動き始めた。

「私は清香として、千鶴さんは白蝋梅家の娘として、行きましょう」

「はい。白桜蔭清香さま」

 二人で肩を並べ、慶州の地に足を踏み入れる準備をした。


 眼下には、目立つ二人組がいた。

 ひときわ大きく目を引く。

 埠頭で手には旗を持ち、『白家のお姫様方、お声掛けください』と書いてある。

 案内人らしいが、その瓜二つの魁偉な男たちは、下船する人々より、光龍そのものに釘付けになっていた。

「なんと威風堂々とした船だ!」

 一人目の男は船を仰ぎ見ながら、無意識に胸を張る。筋肉が波打った。

 漆黒の短髪に浅黒い肌、その上半身はほとんど裸同然で、隆々とした筋肉が午後の日差しに輝いていた。腰には鮮やかな朱と金の幾何学模様が施された絹布が巻かれ、太い腕には蛇が這うような金細工の腕輪、首には琥珀色の石を散りばめた重厚な首飾りが輝いていた。

「兄者、知っておるかな。船が塩水に浸かっても錆びない理由を」

 もう一人の男も同じように筋骨隆々としており、わずかに髪が長いことと顎髭があることで見分けられる程度だった。

「なんとなんと、智者の弟者は知っておるのか?」

 髭のない兄は、誇らしげに胸を張った。その胸板は石で削り出したかのように盛り上がっている。

「ペンキなるものを漆の如く塗りし、錆を防いでいると聞きますぞ」

 髭のある弟は、学者のように片手を顎に当て、もう片方の手で自分の腹筋を撫で上げた。その動きはゆっくりと、誇示するように。

「黒色に金龍の模様。それがペンキなるもので描かれたというのか」

 兄は感嘆の声を上げ、思わず二の腕を曲げる。筋肉が膨らんだ。

「さもありなん」

 弟も同調し、同じように筋肉を膨張させる。

「黒は我らが家の色、しかも、金の龍だなんて、あまりにかっこよすぎるではないか。もしや、あの戦艦は我らへの貢物ではあるまいか?」

 兄は自分の体を指差した。まるで自分こそが彫刻のように美しいと言わんばかりの仕草。

「さもありなん。まっこと、さもありなん」

 弟も頷きながら、両腕を頭の後ろで組む。自らの筋肉美を確認するように、ゆっくりと力を込めた。


 千鶴が驚きながら尋ねてくる。

「あ、あの面妖な方々はなんですか?」

「わかりませんが、もしかしたら、黒家の威嚇かもしれません」

「そうですね。気を引き締めましょう」

「はい。何事も最初が肝心です」

 俺たちは襟を正して、降りていった。


 しかし——。


 俺たちが桟橋に足を踏み入れると、二人は同時に俺たちに気づいた。

「待っておりましたぞ! 白家の姫君たちよぉぉぉぉぉッ!」

 彼らは同時に叫び、まるで事前に練習したかのように完璧なタイミングで大きなポーズを取った。

 兄は左腕を、弟は右腕を伸ばし、お互いの筋肉が触れ合うほどに近づき、まるで一つの彫像のように佇んでいる。

 千鶴の足が止まった。俺の袖を引っ張る手に力が入っている。

「清香さま」

 千鶴は明らかに困惑していた。

 現世でボディビルなるものを知っている俺でさえ、本能的に距離を取りたくなるが、筋肉ダルマがドスドスと走ってくる。その足音が木製の桟橋を震わせ、周囲の人々は慌てて道を開けていた。

 ドドドドッ!

 二人は俺たちの前で急停止すると、再びポーズを決めた。

「お待ちしておりましたぞ!」

「白家の姫君ですな!」

 間近で見ると、筋肉の隆起が目の前に聳えている。山脈が迫るような圧迫感。そして熱い。二人の巨体から立ち上る熱気が、まるで炉の前に立っているかのように顔を撫でた。

「は、はい」

 俺たちは気圧された。

 なるほど、爺さんが『黒家は一目見ればわかる』と顔をしかめていた理由が骨身に染みてわかった。知性と静寂を重んじる白家とは、文化的に対極だ。これは馴染める気がしないし、俺も馴染みたくない!

 俺は心の中で叫びながら、女性らしい優雅な微笑みを浮かべようと試みたが、頬の筋肉が引きつる。こめかみが痙攣しそうだ。

「ご迎えいただき、ありがとうございます」

 俺の言葉に、二人の男たちは互いに顔を見合わせ、さらに大きなポーズを取りながら答えた。

「我らこそ光栄! 白桜蔭家の麗しき姫君をお迎えし、筋肉の栄光をお見せできる機会を賜りました!」

 黒い肌が太陽を浴びて輝いている。油を塗っているのだろう。気持ち悪いほどヌメヌメと光沢を帯びている。

 その皮膚は、まるで生命を持った大理石のように滑らかで、筋肉の峰と谷がくっきりと浮かび上がっていた。

 俺は上体を反らさなければ彼らの顔を見ることができない。

 身長は二メートルを優に超え、肩幅は通常の人間の倍はあるだろう。

 腕は太い木の幹のようで、その上腕二頭筋は熟れた果実のように膨らんでいる。胸板は厚く張り出し、腹筋は六つに、いや八つに区切られていた。

 二人は人間というより。

「むしろ人の形をした、筋肉の山だ」

 思わず口から零れた。

 しまった。いきなり失礼なことを言ってしまった。

 双子が打ち震えている。

(怒らせたか!)

「すみません。初対面なのに、失礼なことを言ってしまいました」


「「いいえ!」」


 二人の顔が俺の前に来る。

 双子の男たちの顔が一瞬で輝きに満ちた。目が爛々と光る。

「さすがは彗眼の白家」

 髭なしが叫ぶ。

「なんと的確にして素晴らしい表現!」

 髭ありが唸る。

 二人は互いに顔を見合わせ、全身の筋肉を緊張させた。血管が浮き出る。そして狂喜した。

「我らの肉体は、筋肉の山脈なのを一目で見破るとは、さすがは白桜蔭家が誇る天才児、清香さま!」

 髭なしが、誇らしげに自分の右腕を曲げた。上腕二頭筋がみるみる膨らんでいく。 「この山は『不動峰』と名付けております」

 髭ありも負けじと腹筋に力を込める。八つの筋肉の塊が、波打つように浮かび上がった。

「こちらの八つの峰は『八聖山脈』でございます。一つ一つに『忍』『耐』『力』『美』『技』『剛』『勇』『誉』と名付けております」

 二人は交互に体の各部位を指し示し始めた。

「胸の『双鷹台』」

「背中の『龍脈岳』」

「肩の『月輪山』と『日輪山』」

「そして我らが最も誇る臀部の『千里崖』!」

 彼らは延々と自分たちの筋肉の名前を紹介し続け、まるで地理の授業のように詳細な説明を加えていく。

 千鶴を盗み見ると、彼女の瞳には戸惑いと、かすかな笑いが混じっている。

 唇の端が震えている。笑いを堪えているのだろう。この予想外の状況に対しても順応し始めている様子だった。

 この子は強いな。

 俺は今の実年齢こそもっとも年下だが、本当は歳上なので、ここは俺が舵を取ることにした。

「筋肉の紹介の前に、自己紹介をなさいませ」

 二人の筋肉の山は、ピタリと動きを止めた。

「これは失礼つかまつった。我が名は、黒松院炭十郎芝鷹」

 髭のない兄が名乗ると、左腕を天に向かって突き上げ、右腕を水平に広げた。その姿勢のまま、彼は続けた

「そして我が弟は」

「黒松院征十郎踏風にございます!」

 髭のある弟が兄と対になるように右腕を天に、左腕を水平に広げ、見事な対称性を作り出した。

 二人は同時に片膝をつき、まるで騎士のように頭を垂れた。しかし、その仕草すらも筋肉美を誇示するための演出のようだった。

「白桜蔭家の清香姫、そして付き添いの方、我ら黒松院双筋がご案内いたします!」

 二人は息のあった声で宣言した。

 俺と千鶴は互いに目配せし、ゆっくりと頷いた。

「どうぞよろしくお願いいたします」

 俺は清香として、できる限り優雅に返答した。

 そっと眼帯をずらす。視界が変わった。二人の能力値が空間に浮かび上がる。

 うん。わかってた。そりゃ、知力高くないよね。


 炭十郎のほうは、

 筋力:17

 敏捷性:15

 耐久力:17

 知力:9

 判断力:15

 魅力:12

 神くず:なし


 征十郎のほうは、

 筋力:16

 敏捷性:16

 耐久力:15

 知力:11

 判断力:16

 魅力:12

 神くず:なし


 だが、見た目に騙されるな。判断力が妙に高い。特に弟の征十郎は16もある。これは文學爺さんに次ぐ数値じゃないか? 見た目に反して、状況を読む力や決断力は侮れないってことか? 単なる筋肉バカと決めつけるのは早計ってことだな。

 俺は眼帯を直した。

 清香としての立ち振る舞いに戻る。背筋を伸ばす。


「白桜蔭清香です。よろしくお願いします」



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