一世一代の告白!


 何の憂いもなくなったオレはひふみ先輩に告白することを決めた。

 トークアプリでひふみ先輩を中庭に呼び出すと、何故かひふみ先輩は但馬先輩と一緒に現れた。


「大切な話なんだよね? それなら瞬くんも力になってくれると思って!」


 そう言ってひふみ先輩は天真爛漫に笑うのだが、つまり彼女はオレに告白されるなどと微塵も思っていないわけだ。ひふみ先輩にとってオレはアウトオブ眼中!!

 泣きたくなったがオレはこのまま告白を決行することにする。この場を誤魔化せるような機転がオレには利かなかったからだ。


「ひふみ先輩、実はオレ──」


 ドッドッドッ! 心臓が早鐘を打って胸が苦しい。


「ひふみ先輩のことが好きなんです! オレと付き合って下さい!!」


 半ば叫ぶように想いを告げて頭を下げる。

 ああ、遂に言ってしまった! 初告白だ!! もう取り返しはつかないぞ!! なんてことを頭の中でごちゃごちゃと考えてパニクっていたのだが、なかなか返事が貰えない。それになんだが空気が……おかしいような気がする。

 恐る恐る顔を上げてひふみ先輩達の方を見ると、ふたりは困惑の表情を浮かべていた。

 ……なんだ、この感じ??

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