第二十四話 ボン太郎大脱走
「
「ニュニュゥ~?」
來楓が大きな声を出したことを心配して
「久造さん、ニュウ。これを見てください」
來楓は植木鉢の上でガイナ立ちをするボン太郎を指さした。
「な、なんじゃこれはッ!? これはボン太郎なのかッ!?」
「ニュッニュゥ~ッ!?」
久造もニュウもとても驚いた様子だった。
「ニング先生のくれた薬をあげたらこうなりました。これ……どうしましょう?」
どうしましょうといわれたが、久造もニュウもどうしてよいか皆目見当もつかなかった。
「ひとまず、逃げないように捕まえた方がよいのではないか……?」
そう久造に提案されて、來楓も「そうですね」と思い、慎重にボン太郎に近づくとゆっくりと手を伸ばした。
「ボン太郎、何もしないからこっちにおいで。大丈夫だからね。いい子だからじっとしててね……」
そういって來楓がボン太郎に触れようとした瞬間───ボン太郎は來楓の手を打ち払って拒否すると來楓の脇をすり抜けて逃げだした。
「あッ! ボン太郎まってッ!」
來楓はすぐにボン太郎を追いかけたが、ボン太郎は久造とニュウの間もすり抜けて教室の外に逃げだしてしまった。
「來楓ちゃん、追うんじゃッ!」
「はいッ! 追いかけますッ! ニュウッ! 手伝ってッ!」
「ニュウッ!」
來楓とニュウはボン太郎を追いかけて教室を飛び出した。
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【あとがき】
逃げるボン太郎!
追う來楓とニュウ!
異色の追跡劇が今、始まります!(笑
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