神の心臓を植えられた少女は旅に出る
なにか落ちてる?
……これは…日記?
この
あの悪魔の…日記?
…………読んでみよう
――――――――――――――――――――
*月**日
日記をつけ始めた。
まず、私の今の状況について書き記しておく。
まず、私の名前はアフィリス、15歳。
とある村の普通の家の両親の元に産まれた娘で、長女。
他に家族は、16歳の兄、12歳の妹の2人とお父さんとお母さんと私の5人家族、家族5人で平穏に村で暮らしていた。
ある日、少し離れた所にあるエイリスっていう都市にお母さんと私で買い物に行くことになって馬車で都市まで移動するけど、護衛がいないと不安だから、行商の人達と一緒について行った。
行商なら護衛もいるし安全だったから。
実際、何度か魔物に襲われたけど無事に、都市についた。
都市エイリスの中に入ると、行商と別れて、お母さんと私で買い物してる途中、私は誘拐された
……順を追って書くと…
お母さんと私で買い物をしていると、突然、剣を手に持った人達が現れて、
「全員動くなぁ!俺達は最近ここらへんを騒がせてる盗賊だ!言うことを聞いてるうちは殺りはしねぇ。だが…言うことを聞かねぇやつは…わかるな?」
その瞬間、私とお母さんはぎゅっと互いを抱きしめあっていました。
すると…私に気づいたのか、盗賊の1人が、こちらを向いて指差し
「おい!そこの女!」
と呼びかけ、私は答えないわけにもいかず、「は、はい」
と反応しました。
すると
「こっちに来い、いいか変な真似はするなよ?したら…お前の母親を殺す」
「ッ…!わかりました…私がそっちに行けばお母さんは…ここにいる人達は見逃してくれるんですか?」
「アフィリス?!やめなさい!」
「…ううん大丈夫だから」
「…………お前の母親は逃がしてやる。
だが…ここには、お忍びで来てるお貴族様の娘がいるらしいじゃねぇか!そいつが出てこない限り、コイツラは解放しない!」
「そんな…っ!」
「ああ安心しろ、お前がこっちに来るなら母親には危害を加えねえし、直ぐに解放してやる。だが…従わなかったら…わかるな?」
「……はい」
そう言われ、私は素直に行きました。
そして、私は剣を突きつけられ、盗賊は
「おい、貴族の娘さんよぉ!こんなかにいるんだろ?!出てこい!出てこねぇなら…コイツの命がどうなってもいいのかぁ?」
「ッ…!」
私はその時気づきました。私は単なる、人質だと。そして盗賊はその後呟きました
「おい…出てこねぇなら………やれ」
「了解…!クックックッ…悪く思うなよ」
そう言って、剣を構えた盗賊の1人が私に近づいて来ました。
すると…
バキッ
私の指の骨が折られました。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ"っ"っ"っ"っ"っ"っ"!!!!」
私は痛みに悶えていました。
想像を絶する痛みにただただ私は苦しんでいました。
すると…
「【
その言葉にただ私は震えていました。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
ただただその思いだけが私を支配していました。
更なる悪夢が迫ってきているとも知らずに。
盗賊が言葉を発してから1分後、それは訪れました。
「【
その声と共にヤツは襲来し、
【
ヤツに誘拐された。
そして誘拐されてから今は一週間が経過してる。
私は捕らえられてから2日目、何か悍ましい実験の実験体にされ、化け物にされた。
今の私の姿はかつての白い肌も栗色の髪も翠色の目の面影もなく、褐色の肌に、赤黒い髪と黒紫の目に、頭からは円錐状の角が2本生えていた。
私はどうやら、あの悪魔曰く、邪竜の逆鱗を埋め込まれたらしい。それによってこの変化が起きたみたい。
……早く帰りたい。元の姿に戻りたい。
*月゜日
小さな女の子が運ばれてきた。
どうやら新しく攫ってきた子みたい。
白い短い髪に、淡黄色の目の10歳くらいの女の子……こんな小さな子まで巻き込むなんて許せない。
*月’日
…この子のために、一緒に捕らえられていた子たちと私は、この子に教えれるだけの全ての事を教えることにした。
私達は、後少しで、死ぬか死ぬより酷い運命を迎えるみたいだから。
それまでに教える。
それに…この子が、まだ
私はここの近くの地形と、付近の村のこと、一番近い都市のエイリスの事を。
他の子達は、剣技を、生きる術を、
魔物や獣の解体の仕方、
都市や村で気をつけるべきこと、
そして、
^月°日
あの子が実験されてしまった
この子はどうやら左腕の肘に最上位の魔物の核を植え付けられたみたい。
……許せない
それと私達はそろそろ【処分】される事に気づいたから
あの悪魔を殺す事を頼んだ。
………頼んだよ
^月”日
あの子が痛みに苦しんでる。
…この日記をこの牢獄の中においてたらきっといつかバレて処分される
だから……私が【処分】されるときに…あの悪魔の研究室にこっそり置いておく。
これならきっと、あの子があの悪魔を殺した後に気づくはず。
…これを読んでる君はきっと、どうしたらいいか分からなくなってると思うから…
私達からもう一つのお願い
貴方がその植え付けられた力を制御して、あなたが幸福を得るための旅をしていって
いつか幸せになってほしい。
この日記の最後のページに金貨を10枚仕込んでる。
ぜひ使ってね
……それと…貴方がもし自分の名前を忘れたり、名乗れ無いなら…この名前を使ってね
…リーア
それが私達が貴方に託す名前
………リーア…いつか幸せになってね
そして…私たちのような存在を生み出さないために、この場所は何とかして破壊して欲しいの
……お願いね
リーア
――――――――――――――――――――
お姉さん…
……託してくれたその名前を使うね
私はこれからの名前はリーア
そして…お姉さん…ありがとう。
私のこれからの行き先を示してくれて
だから…お姉さんのお願いの通りに…
ここを破壊するね
「力を…練り上げて…ッ"!」
ここの…っ"…洞窟の人工物を…全て…ッ"!
破壊する…っ"!
手を"…っ"!地面に当てて…ッ"!
力を"っ…!流し込んで…っ"!
壊れろっ"!
――――――――――――――――――――
……全部…壊した…
つ…かれ…た…
落ち着いてから…
旅に出る準備をしないと…
――――――――――――――――――――
ふぅ……これで…大丈夫かな…
あのお姉さんのおかげでここの近辺の地形と一番近い都市までの道は分かるから…
よし…っ
あのお姉さんの日記(と金貨10枚)は持った…
服は…ちょっとぼろぼろだけど…
大丈夫かな
……剣は【力】でいつでも呼び出せるし…
じゃあ…
「行ってきます」
お姉さんたち…ありがとう…
行ってくるね…
もう戻ってこないかもしれないけど…
さようなら…
その後私は洞窟から外に出た
そして…この行動が私の狂った運命を変えていくことになった。
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