アキネーター的なサムシングかと思いきや…短編でまとまっていてさっくり読めました面白かったです
気が付くとそこは簡単な質問にだけ答えが浮かぶ謎空間。少ない手がかりを頼りに見つけた答えは。。
その痛みは本物か?感覚は本物か?それは頭の中にあるだけの『記号』なんじゃないのか?僕は存在しているのか?
全編を通じて思考を重ねていく展開が引き込まれます!そして、自己の存在に向き合った時、何を思うのか?読み終えた自分自身にも問いかけられた気がしました。
積み上げられていく異常。そして少しずつ深まっていく理解。気づかなければ幸せだったんだろうか。認識と恐怖の表裏。理解と不明の狭間。行く末を案じざるを得ない終局。素敵な作品です。