――F-35Bが、ミッドウェー上空に現れたら。

この衝撃的な“もしも”を、ここまでリアルに、ここまで熱く描ける作品は他にない。
現代航空戦と太平洋戦争をつなぐ壮大な「戦場SF」であり、同時に一人のパイロットの“信念と倫理”を描く人間ドラマだ。

冒頭から圧倒されるのは、圧倒的なディテール。
電子戦システム、HMDS、EOTS、燃料計算、Gスーツ――
すべてが現実の空自訓練記録を読むような臨場感で描かれ、空を知る者なら息を呑むほど。

これは単なるタイムスリップではない。
彼の眼前に広がるのは、「国家の運命」と「個人の正義」が衝突する、究極の選択の空。

一回限りの“魔法”を使う時、坂上が選ぶのは――未来か、過去か。
歴史に挑むパイロットたちへ、そして日本航空史に憧れたすべての読者へ贈る、超・本格ミリタリータイムリープ巨篇。