緑雷の虎
@belze396
第1話 かの神が堕ちるまでの物語
7大罪の《暴食》を司る緑の大きな虎。蝿の王。元は豊穣と慈嵐の神バアル=ゼブル。一時多く信仰を得ていたが、別の神の台頭してきたことにより、信仰が失われつつあった。(神でなくなっても精霊くらいになればいいか)と思っていた彼の元に、『本当に、それでいいのかい?』と尋ねる声。ルシファーとの出会い。
ルシファーは、幼い少女の姿で現れ、彼に『キミは今まで人間に尽くしてきたのに、本当にそれていいのかい?』と尋ねる。続けて『ずっと、信仰されたくないのかい?』と尋ねる。それに彼は(そりゃあ、ずっと信仰されていたいが…。人の心はコロコロ変わるモンだからなぁ)と言うと、『ボクに任せてくれれば、また昔みたいに皆信仰してくれるようになるけど、やってみないかい?』と。提案?甘言?魔への誘い?儚げな微笑みを浮かべ、ルシファーは彼にそう囁く。
半信半疑な彼は、(まぁ、やれるんならやってみればいい)と言うと、早速ルシファーは赤い実と水で混ぜた泉に入って水浴びするように彼に言う。彼は赤い泉に(え?お前これ何)と訝しみますが、ルシファーは『赤い実と水を混ぜた泉さ。入ってみておくれよ。…信仰取り戻したいデショ?』と言われ、しぶしぶ赤い泉に入り、水浴びをする。ルシファーも一緒に入り『ふふふ、気持ちいいね』と彼に微笑みながら引っ付く。彼は(本当にこんな事で信仰が戻ってくるとは思えないンだが…)と言う。ルシファーは『もう少しボクのこと信用しておくれよ』『まぁ、今に実感するよ』と無邪気に笑う。
翌日、信者からの供え物がいつもより少し増えていて、彼は驚く。ルシファーは得意げな顔をして『ほーら、凄いでしょ?これで少しはボクの事、信用してくれるかい?』と彼に言う。
しばらくしたある日、『んー、少しずつ信仰が戻ってきたね。…けど、まだまだ全盛期の頃に比べたらねぇ。もう一段階進めようか…』とルシファーが彼に話す。
(俺的にはもう充分なんだが…)と話す彼に、『ダメだよ!ボクはキミの全盛期をずっと見ていたいんだよ!』とぷんすこしながら言う。(…お前なぁ)と気圧されながら言うと、『突然だけどキミ、お肉、食べられるかい?』と彼に尋ねる。(あぁ、喰えるが…)と言う彼の言葉を遮るように『じゃあちょっと待っててね』と言って、そのまま何処かに行くルシファー。しばらくすると、ルシファーが焼いた肉を持ってきて『子羊のお肉だよ〜、食べておくれ』と得意げに言う。(食うけど…なんでそんな準備良いんだ。それに、その腕の傷、どうした?)と食べながら聞く。『キミは気にしなくていいよ、キミは自分の信仰が戻ってくるのを感じてくれてるだけでいいからさ…』とルシファーは腕をかばいながら言う。
徐々に以前のような信仰が戻っていくようになりつつある時、別の神を信仰している信者との戦争が起きる。“宗教戦争”。
別の神を信仰している信者曰く、“バアル=ゼブルはヒトを喰らう邪神だ”と言う。彼は(何を言っているんだ…俺は何もやってない…)と困惑している彼に別の神の信者が襲いかかる。すると別の神の信者の背後からルシファーがその信者を殺害。『大丈夫かい?』と血塗れのルシファーに聞かれる。彼は(おい、さっきこいつが言ってたこと、どういうことだ)って困惑と動揺を孕んだ声で問う。ルシファーは『はぁぁぁ...。あーあ、もう少し、時間をかけたかったんだけどなぁ…』と邪悪な笑みを浮かべる。(え……どういうことだ)と震える彼をよそに、『いやぁ、疑ってかかっていたのに、ボクのこと信用してくれちゃってさぁ…』『まずね、赤い実と水を混ぜた泉、赤い実っていうのはね、人間の心臓だよ。沢山集めるの大変だったんだから…。』『あとね、子羊のお肉もね、人間のお肉だよ?とっても美味しかったでしょ?』邪悪な笑顔で彼に説明する。それを聴いていた彼は吐きそうになる。『ア゛ハハッ、今更きもちわるくなっちゃったの?あんなに美味しそうに食べてたじゃないかァ。』『それに最近、身体に模様が出てきたと思わない?それ、神から魔に堕ちている証拠だよォ...』『…だって、赤い泉にも、人間の肉にも、ボクの血が混ぜてあったからねェ…』ルシファーがそう言ったと同時に身体の模様が赤黒く光だし、彼は苦しみだす。(グッウヴァァァァァアアアッ…、クソッ、お前はッ...)そう言いながらルシファーの方を睨みつける。『ア゛ハァッ、良いねぇその顔、すごくいいよぉ…』と愉悦を感じてるルシファー。(っ!舐めるなぁ゛!)彼はそう言いながら、緑光の雷をルシファーへ落とす。『ア゛ハハッ、すごーい。まだそんな力があるなんて、堕ちることに抗うなんて…憐れだねェ』『良いよォ、すぐに堕ちられてもつまんないから。一生懸命無駄に抗ってね。バアル=ゼブル、…いや、ベルゼブブ♡』そう言ってルシファーは黒い6枚翼を広げその場を去る。(ぐっ、クソッ。ルシファアアアアアアアアアアアア゛ッッッ)
以降、彼、ベルゼブブは時折“人肉を喰いたくなる衝動”に抗い、ルシファーが人間に広めた誤った信仰(ベルゼブブを模した偶像へ人間の生け贄を捧げる)の度に、身体に浮かんだ模様に苦しむことになるのである。
【基本情報】
一人称:俺
二人称:お前、名前呼び捨て
三人称:アイツら
好きな食べ物:野菜、果物
苦手な食べ物:動物の肉
NG食材:人間の血肉
to be continued…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます