第27話 久しぶりの採取、採掘

 《うむ…。誰か我が聖域に入った様だな。》


 突然夜ご飯を食べてたらメノウがそう言った。


「あ、確かに嫌な気配がなくなってる!」

「メェーン!」

「クマァ~!」

「デス!」

「ヨー!」

「ナノ!」

「聖域に入ったの悪い人間かな?何か嫌だな…。」

「メェーン!メェーン!」

「メメ走らないでくれクマァ~!」

「ゴハンデス!」

「ダメヨー!」

「ハシラナイナノ!」


《少しすれば聖域から出るだろうから様子見だな。神の聖域には入ってこれないしな。》


 それからご飯を食べ終わり片付けをして皆で温泉に入ったが人間嫌だなぁーと思ってたのが顔に出てたのか態度に出てたのか雰囲気に出てたのかメメが万歳をしながら温泉の周りを走り出した。


「メェーン!メェーン!」

「ほらメメ風邪引いちゃうから温泉に入ろうね。」

「メェーン!メェーン!」


 メメを捕まえ抱っこで温泉に入った。


「メメ、大丈夫クマァ~!メノウ強いクマァ~!」

「そうだね。ウル達も強いし、神の聖域だから人間は入って来れないから大丈夫だよ。」

「メェーン!」

「ダイジョウブデス!」

「ヤルトキヤルヨー!」

「ガンバルノナノ!」

「ディーもやるクマァ~!」


《我に任せておけ。大丈夫だ。》


「メェーン!」

「メメ、皆頼もしいから大丈夫!ね!」

「メェーン!メェーン!」


 抱っこして温泉に浸かってる事を良い事にメメをムニュムニュしてみる。スベスベなのにムニュムニュで気持ち良い。これは癖になりそうだ…。


「メメ、寝てるクマァ~!」

「えっ?本当に?のぼせたのかな?」


 慌ててムニュムニュを辞め温泉を出ようとしたら…

「メェーン!メェーン!」

 抗議の声を頂いた。ムニュムニュはメメにとってマッサージの様だ…。

 因みにブラッシングの時ディーとメノウをブラッシングしながら撫でムニュムニュしてみたら………寝た。

 メメの「メェーン!」って抗議の声に起こされていたが…。




 翌朝朝食を食べ終わり何時もの訓練も外でやる事にした。順調体操をしてから走りノルマをこなしていく。

 昼前には全てのノルマが終わり昼食作りをしてご飯を食べてから片付けをすませて今日は森に採取や採掘に行く。


「メノウの聖域に入った人間はどのくらいでどのあたりにいるかわかる??」


《まだ聖域の入り口辺りだな。人数はそう多くなさそうだが…。》


「そっか。ここから離れてるんだよね?」


《そうだな。普通の人間は歩けば2、3週間はかかるだろう距離だな。》


「じゃあ安心して森に行けるね。」

「メェーン!」

「そうだクマァ~!」

「サイクツスルデス!」

「ガンバルヨー!」

「サイシュモナノ!」


 皆首から魔法瓶∞を下げマジックバックを持ち準備は万端だ!

 薬草や魔力草やハーブや果実を採取しながら洞窟に向かう。

 洞窟で採掘してると月長石が出て来た。


「でかい月長石だ!しかも黒水晶!これで皆の御守りがつくれるね!」


 皆各々取れた石をアイテムBOXに閉まっていく。閉まっているとメェーンとメメが鳴きクイクイ引っ張って行く。


「わ、凄い石!虹色だ!鑑定は……?にしかならないな。メメ教えてくれて有難う!」

「メェーン!メェーン!」

「そうだねー。採掘、採掘。」


 メメに促され虹色の石を採掘していくがかなり大きいようだ。隣でメメも手伝いをしてくれて大きい虹色の石を採掘する事が出来た。そしてその石もアイテムBOXに閉まった。


「それにしてもなんの石だろうね?」

「メェーン!」

「メメもわからないの?」

「メェーン!」

「綺麗だから教えてくれたの?」

「メェーン!」

「そっか。色々作ろうね。」

「メェーン!メェーン!」


 メメはその場でクルクルまわり出した。嬉しいようだ。

 それから洞窟を出て採取しながら皆で家に戻っていった。





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