第18話 従魔の秘密の行動

 メメも仲間に加わり5月になった。毎日のノルマをこなしつつ探索に出掛けたりして採掘したり採取したりして過ごす。

 メノウとメメの案内でユグドラシルの木に会った。とても大きくみずみずしい生きてる木だった。

 メノウ曰くユグドラシルの木は魔力の源と呼ばれている生命を司るの木なのだと。葉は様々な物の材料になったりするらしいが…。木に抱きつくと安心する気がした。

 お水を魔法であげると木々が揺れ枝ごと葉を沢山くれた。ユグドラシルの木にお礼を言いアイテムBOXに閉まった。


《うむ。珍しいな。ユグドラシルの木自ら葉をあげるとは。エルの事を気に入ったのだな。》


「そうだと嬉しいけど。なんか安心する気がするんだよね。」

「凄い立派な木クマァ~!」

「デス!」

「ヨー!」

「ナノ!」

「メェーン!」


《生命、魔力の源の木だからな。必ずユグドラシルの木は護らねばならない。悪い奴らの手が入れる事は大変な事態を引き起こしかねないからな。まぁ、神がユグドラシルの木を護っているだろうがな。》


「確かに…勝手に手を出せば天罰位下るだろうね。一応私達でも結界張っとこう。」


 それから皆でユグドラシルの木に結界を張った。それからぐるりとまわり泉や湖や黄金の林檎等にも結界を張った。

 まぁ、神の聖域やメノウの聖域に手を出すのは馬鹿の仕業だからな…。

 本当に森を開拓しようとしてる奴は馬鹿じゃないかと思う。人間が魔獣を狩る様に魔獣も人間を狩るのだから強い方が勝つに決まってる。

 私的には人間より魔獣の方が強いんじゃないかと考える。特にモールヴェルド森の魔獣は強いんじゃないだろうか?だから何百年前大勢の人間を犠牲にしたのだろう…。

 私も聖域内じゃなければ命をかけてのサバイバルになってただろうから、パパ達には感謝だな。




 夜エルが寝た後メメがステッキを出し魔法で朝まで起きない様に魔法をかけた。


「これで朝までエル起きないクマァ~?」

「メェーン!」


 2人共にマジックバックのリュックを背負って準備万端だ。


《ほら、早く行くぞ。》


「デス!」

「ヨー!」

「ナノ!」

「クマァ~!」

「メェーン!」


 それから家から皆で出て森に向かう。向かっているのは花が沢山咲いている花畑だ。


「凄いクマァ~!綺麗だクマァ~!」

「キレイデス!」

「キレイヨー!」

「キレイナノ!」

「メェーン!」


 メノウは蜂に話しをしてから花畑に入る許可とハチミツを分けて貰った。


《ヨシ!許可を貰ったから花を摘むぞ。》


「分かったクマァ~!」

「デス!」

「ヨー!」

「ナノ!」

「メェーン!」


 皆それぞれ花を摘み花束にしてアイテムBOXに閉まった。メメは帰り魔力草や薬草や泉の水や湖の水を汲み家の前でアイテムBOXから出した魔石と並べステッキを降った。


《メメこれはなんだ?》


「メェーン!」

「鑑定してみるクマァ~!」


   エル専用素敵ポーション

 1滴飲めば体力、魔力、力が何十倍にもなる優れもの。

 身体の破損部分が治ったりする。万病にも効く優れもの。

 ただし、エルが認めた者だけが使える。使っても中身が無くなる事はない。


「メメ凄いクマァ~!有難うクマァ~!」

「メェーン!」


《これは凄い物が出来たな。メメ有難うな。》


「アリガトウデス!」

「アリガトウヨー!」

「アリガトウナノ!」

「メェーン!メェーン!」


 メメはその瓶を持ちクルクルまわり出した。月に反射し綺麗な海の色のキラキラしたポーションだ。メメが瓶を高く上げまわると月の光も瓶に吸い込まれていく。とても不思議で幻想的な光景だった。

 メメがまわり終わるとキラキラしたポーションは海の中に綺麗な月と星が入っていた。


《では、中に入って我達も眠るとしよう。》


 メノウはそう言い皆と自分にクリーン魔法をかけて各々部屋に向かった。ポーションはメメがアイテムBOXに閉まった。








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