第17話 妖精さん

 翌朝ご飯を食べノルマをこなしてたら妖精さんも混ざってやっていた。

 妖精さんは星がついたステッキみたいな物を出した。


「それが妖精さんの武器なの?」

「メェーン!」


 細いステッキから棍棒に変わりウル達に向かっていった。素早いのに力も強いみたいだ。

 妖精さんを鑑定しても?になるので解らない事だらけだ。


「妖精さんは森に帰らなくて良いの?」

「メェーン!」

「1人で森にいたの?」

「メェーン!」

「仲間はいないの?ここにいて大丈夫?」

「メェーン!」

「メノウ妖精さん1人で森にいたみたい。森に連れてったらまた1人になっちゃう…。」


《妖精を森に返してもまたここに来るだろうな。そ奴に名前を付けて上げたらどうだ?ここにいたいみたいだしな。》


「妖精さんここにいたい?名前付けても良い?」

「メェーン!メェーン!」

「んー、じゃあ、メメにする。」

「メェーン!!」

「メメ宜しくクマァ~!」

「ヨロシクデス!」

「ヨロシクヨー!」

「ヨロシクナノ!」


《宜しくな。メメ。》



 メメは星のついたステッキを持ちその場でクルクルまわり出し喜んでいる様子だった。


 それから錬金でメメ用の保護バリア付き結界通信機能付きの紫のペンダントと耐久性付加ベストとマジックバックのリュックを用意しペンダントを首からかけてベストを着せてリュックを上げた。

 メメは喜びまたステッキを持ちクルクルとまわり出した。


「自己紹介がまだだったね。私はエル、隣がディーで、メノウ、ウル、ルア、アズだよ。」

「メェーン!」

「メメは魔法使えるのかな?」

「メェーン!」

「色々使える?スキルも色々ある?」

「メェーン!メェーン!」

「空間魔法は使える?アイテムBOXはある?」

「メェーン!メェーン!」

「特殊魔法使えたり?」

「メェーン!」



 それからディーの分と自分の分とメメの分の服や下着、小物、靴を召喚したり創り出したりした。

 こっちの世界のダサい格好はしたくない…。私はロングパーカやパーカ、ロングカーディガンやカーディガン、スキニーパンツ、レギンス派である。

 それから生活用品、キッチングッズ、食材を召喚して量産したりした。

 服や小物、靴、下着は伸縮と耐久性を付加した。

 トイレやお風呂やキッチン等の進化、服等がダサいのが早く改善されればいいなぁー。






 とある国の冒険者達は話し合いをしていた。彼等は若くしてAランク冒険者だった。

 名を“ホムラ”というパーティーを組んでいてリーダーのジョシュア17歳大剣使い、イーサン17歳槍使い、兄弟の兄ワイアット16歳剣使い、弟のシーダ15歳弓使いで構成されてる。

 リーダーであるジョシュアが話し始めた。


「俺達パーティーを指名依頼で6月にモールヴェルド森にこの国の第一王子と王弟の子供第一子…まぁ王族だな…を護衛案内する様に依頼が来てるがどうする?」


「ゲッ!俺王族、貴族好きじゃないのに。」

「私もです。」

「僕も。」

「でも、指名依頼って事は受ける方向なんだろ?」

「多分、年齢が近くランクの高い冒険者として指名依頼が来たんだろう。俺達は若くしてAランクになりたてで断れない。6月だからそれまで動けなくなるが…。」

「モールヴェルド森にはどんな用事で行く事になったんですか?」

「確か王弟の子供が第一王子に一緒に狩りに行きたいと良いだしたらしいが…。」

「馬鹿なんじゃないの。僕達でも危ないのに。」

「確かに…私達でも一歩間違えれば死あるのみです。」

「モールヴェルド森にいる魔獣は奥地にいる魔獣はどんな魔獣がいるのか、どんな強さなのか解明されてないじゃねーか!俺達に死ねって事か!?」

「多分森の奥地には行かないと思うぞ。それに王族からの指名依頼だから断るのは難しいと思うぞ…。」

「はぁ。この国から早く出るんでしたね。」

「念入りに準備をした方がいいね。ポーションとかも多く揃えて。」

「だな。王族依頼って事は依頼料も沢山入るんだろ?」

「おう。大金貨4枚だ。」

「はぁ!?なんつー額出すんだよ!!」

「これは断れないですね。やり方が汚く実に王族、貴族らしいやり方です。」

「取り敢えず受けるって事でいいな?」


 それに皆頷き溜め息を吐き出した…。






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