言葉を辿っているうちに、何度も涙がこぼれそうになりました。人間か人間じゃないかとか、そんなこと関係ない純粋な「愛」を感じました。素晴らしいSFであり、ヒューマンドラマです。勉強になります。
私は父の古い手記を読み返す。交通事故で母が亡くなったときに父が書いた日記だ。いや、筆を執ったのはたしかに父であるのだが……。静かで切ない作品。筆致も滑らかで、細部まで人間を描けており、たいへん素敵です。ヒューマンドラマ好きの方におすすめ。ぜひ最後まで読んでみてください。