思想を飲みたいんでしょ
賢くなりたいですか?
賢くありたいですか?
みなさま、ご機嫌よう。すけろく小僧です。
信者を探しちゃうエッセイ第14回目です。
みんなきっと思ってる。
思想が欲しいって。
だから哲学書は売れるし、難しいこと言ってる本が持て囃されるんだ。
でもね、多くの人は“賢く見せたい”んですよね。
だから思想に出会ったりしても噛まずに飲み込むんだ。
身に覚えありませんか?
私はありまくりです。
むずかしいことってよくわかんないもん。
深そうな話を浅く味わう、大多数にとっては、共感の段階に落とし込まなければ美味しくないのです。
心の奥に少し刺さる名言が欲しいとか、典型例だと思います。
つまりね。何が言いたいかって言うと。
みんな思想が読みたいけど、思想が読めない!ってこと!
考えて文章を読むのって難しいんですよ。
私えっぐい苦手。
難しいこと少しもわからない。
だから共感という浅いトーンに作品を落としてやらないと多くの人は読めない。
なぜなら国語でそういう練習を多くしてきたから。
前に“わかりやすさ”は読者を殺すという自著の創作論で書いたやつを引用しますね。
“本来曖昧であるはずの感情を型にはめ、カテゴライズし『共感』の海へ落とす。
私たちは深く考えるのではなく、共感し、数学のように明確な答えを求められるように国語で訓練されてきました。”
こういう訓練を受けてきたから、分類された感情というタグ付けがないと理解が難しい。
もちろん私みたいに、言葉の曖昧さを含んで文字を読んでしまうがためにテストの設問に答えられないような赤点常習犯にはなんのことかわからないと思う。
でも悲しいといえば悲しい以外の広がりは持たないのだ。一般的な感覚で言うと。
悲しいという文字のみに含まれる心の微細な揺れは、悲しいと言う言葉の前に消えるんです。
感情というレイヤーを通さずに理解できる層も、結論から書いてやらないと読めない人が多いです。
なのでこのエッセイはかなり読みにくくて体力を使うと思います。
さて、ここで空気を入れ替えるために宣伝をしましょうか。
銀の大地
https://kakuyomu.jp/works/822139837051407702
私のような浅い思想の塊みたいなやつが書いてる小説です。可愛い頭脳が可愛く反映されています。
よかったら読んでやってください。
今日はもうお喋りをやめにしようと思います。
皆さんは思想を読めてるでしょうか?
……ちょっと面白いことがあったので蛇足をつけます。
お喋りやめるって言った側からごめんなさいね。
“わかりやすさ”に殺された読書の話というのはわかりやすくいうと思想書なのですが。
思想書に限らず批評文ってめちゃくちゃ石を投げやすいんですよね。
なんでかっていうと必ず文章の中でりんごは赤くて丸いなど抽象化しなくちゃいけないからです。
でも捻くれた人はこう考えるんですよね。
いいや、りんごは青いものもある。こいつは意味を断定したり狭くしてるってね。
抽象化された話を個人の話までベクトルを下げてものを言いたがる人が絶対出てくるんです。
それって思想書を読むときの1番楽な批判の仕方です。
ちなみに今回やられました笑
やられたのでこの話しをしてます。
さてもう一度問います。
皆さまは思想書読めてますか?
思想書に限らず本を読めてますか?
それでは、アデュー。
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