第4話 芽生える想い

一ヶ月が経った。


修一との時間を重ねるうちに、少しずつ変化があった。


彼といると、楽しい。笑える。安心できる。


これは、新しい恋なのだろうか。それとも、心が覚えている古い愛なのだろうか。


ある日、修一が写真を見せてくれた。


「これ、二人で旅行に行った時の写真」


写真の中の私は、修一の隣で笑っていた。幸せそうな顔。


「こんなに楽しそうだったんだ」


「うん。春菜、すごく喜んでた」


写真を見ていると、不思議な感覚があった。確かに私なのに、知らない私。


「修一」


「ん?」


「私たちって、幸せだった?」


「もちろん。毎日が楽しかった」


その言葉を聞いて、安心した。


「良かった」


「春菜は、今、どう思ってる? 俺のこと」


突然の質問に、戸惑った。


「わからない。でも...」


「でも?」


「一緒にいると、楽しい。もっと、あなたのこと知りたいって思う」


修一は嬉しそうに笑った。


「それで十分だよ。焦らなくていいから」


その優しさが、愛おしかった。

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