#9 アイデアストーリーを作る「桃太郎を面白くしよう」
今月の公募ガイドをまだしっかり読んでない。そういえばミステリの作り方が掲載されてましたよ! 全国ミステリファンの方、必読ですね。
今回は結論から。
『ストーリーのアイデアが思い浮かびません』
楽しそうだ、これにしましょう。
さて、小説の書き方の本を読んでも、ショートショートの書き方を読んでも、講義を受けてもしっくりこないときがあります。
説明がなにかこう――「プロが作ってるからすでに話ができあがっている」のです。すでにストーリーがうまい、すでにアイデアがうまい。プロさん、頼みますよ。私のような凡人は、そもそもアイデアがどのように浮かぶか、その工程を知りたいわけですよ? すぐできる天才のアイデアを教えてください――これですよ。
そう叫びたい人間、それが私です。
というわけでキャチコピー『知識の共有』を高く掲げ、我なりにこれじゃないか? と思うことをここに書きます。違うやり方などあるかもしれません。これで目覚めて、面白い話をつくるのであれば、ライバルが増えますが――それはそれでいいのです。
そうです、これは名付けて『あいつはワシが育てた』大作戦です。いつか心の奥底で、岩名が役にたったぜ……と。また前置きが長くなったな……。話を戻します。
◆桃太郎を面白くしよう◆
テーマ『桃太郎がおじいさんとおばあさんから頼まれ、鬼を退治する話』
面白い要素、というか好みがあります。少年漫画が好きな人、ホラーが好き、ミステリーが好き、文芸が好き、コメディ恋愛SFなど多種多様な好きがあります。だから、ここでテーマが上記だったとて、できる話は千差万別です。10人いれば10人とも、違う話ができるわけです。
では、ちょっと誇張というかいろんな方面へとやってみます。
でたとこ勝負なので、記事そのものがカオスです。ご容赦を。
#1
桃太郎は、きびだんごを貰って、鬼を退治しに行こうと歩き出しました。
すると、森の奥から猿が飛びかかってきたのです。
「桃太郎……勝負だ」
猿は勝ったらきびだんごをよこせというのです。必殺技を繰り出し、なんとか猿を倒した桃太郎。桃太郎は、そっときびだんごを渡して、「半分こしよう」と…こうして仲間になった猿。
次はキジが襲い掛かってきました。「親の仇だ!」と。空からの攻撃です、届きません。そこで、猿の遠距離攻撃でなんとか撃退。キジは桃太郎を仇だと勘違いしてました。でも、違うことがわかって…うんぬん。
最後にイッヌが襲ってきます。しかし、イッヌはきびだんごを拒否し、去っていきます。
最終局面の鬼との対峙、負けそうな時に
「桃太郎! 助けにきたぜ!」イッヌが駆けつけ――。
#少年漫画風
#2
桃太郎は、きびだんごを渡しながら、猿ときじと犬を仲間にしました。
そして、鬼と対峙して倒すときに、鬼に笑われたのです。
「お前――気づかなかったのか? お前は、餌なんだよ。おばあさんは俺の母親だ。俺の食事にするために、お前をここに寄越したんだよ」
まさか、おばあさんが――真犯人だったなんて。
#ミステリー風
#3
桃太郎は、きびだんごを渡しながら、猿とキジと犬を仲間にしました。
鬼ヶ島についたら、猿が消えました。
さらに進むと、キジが消えました。
嫌な予感がします。犬が襲い掛かってきました。いったい、どうしたというのでしょう――。犬をなんとか気絶させ、桃太郎は水に映り込んだ自分の姿を見ます。
なんてことでしょう、鬼の姿になっていました。
ここで気づきます。
きびだんご、あれは鬼の卵だったのです……胎内でふ化する……
#ホラーエンド
えー、ざっと各テイストに合わせてプロットを書き出しました。
要するに、桃太郎であっても、テーマ次第で変貌しますねっていうお話です。
テーマも大事ですが、どちらかといえば『あなたは、どのように進めますか?』という、プロットそのもの、アイデアそのものが、大事だということです。
人によって、ホラーだのミステリーだの、コメディだの少年漫画だのに変わるので、面白さも違う。だから、それぞれ好きな好みの作品作ろうよ! でした。
さて、執筆戻ります……。
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