3巻 惜別

誰も見てくれないと思っていた。


いつも本当に助けてほしい時は、そばに誰もいなかった。

辛いっていったところでなんともならないのは知っている。話した相手も余裕がないのだ。だから、言ったってしょうがないのだ。

コツコツ何かをしていたって理解してくれないし。今だってそう。そこまでしなくていいのでは?といつも言われる。それでもやらなければならないのだ。


この苦しみを誰も知らない。空白の1年は特にそうだろう。その時はいつも歌を歌っていた。私の好きな歌手の歌詞に惹かれて歌ってしまう。

この曲は応援歌なのだ。だからこそ、ずっとこの曲を最後に歌っていた。


現実に戻る時に、悔いが残らないように。そして、前向いてまた進めるように。


隣に誰もいなくても、また会えると信じて。


急にいなくなった友人を思いながら。

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