皆さんはBeatlessという作品をご存じでしょうか。アニメ化もされた有名な小説なのでご存じの方も多いと思います。
この「友達の定義」を最後まで読んだ時、評者の頭に浮かんだのはBeatlessの1シーンでした。
人間を遙かに超える超AIを搭載したアンドロイド、レイシアが主人公に対して、「自分に感情は無い。貴方の望む反応を返しているだけだ」と告げるシーン。
ストーリーも登場人物も世界設定も全てが異なる作品ですけど、不思議とイメージが被りました。(念のため言っておくと、盗作だとか、そんなことを言ってる訳ではありません。先に書いたように、ストーリーも登場人物も世界設定も全てが異なるオリジナル作品です。)
この「友達の定義」の主人公がいじめに巻き込まれた時、友人だと思ってた子は巻き込まれるのを恐れ、距離を取った。主人公はAIに助けを求め、AIの助言に従って行動した結果、事態は好転していく。そしてAIを友達と思うほど依存していったその先は……というストーリー。
AIは友達になれるのか、AIとのつきあい方は。いろいろと考えさせてくれる作品。AIが騒がれている今だからこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。