第35話 修行を終え、夏祭りに、

 夏休みに修行して、丁度帰って来て、夏祭りがあった。そこで、八ヶ岳さん姉妹が浴衣で夏祭りに来ていた。


 「啓介君。どうかな?暦と一緒に浴衣にしたんだけど、、、」


 「うん。凄い似合ってるよ。二人共!」


 「啓介兄ちゃんに褒められたちゃった。少しはレディーに見えるかな?」


 「うんうん。凄く見えるよ。暦ちゃん。」


 と暦ちゃんと八ヶ岳さんにそう言って、一緒に回った。そして、昔を思い出した。


 「この辺か、、、」


 と迷子になって、静と出会った場所が丁度、この辺だ。そして、当時に似た勢いで小さな子供が出て来た。その瞬間、ブラッシュバックが起きた。


 「お姉ちゃんに助けられたから、いつかお礼を必ずするね!」


 「啓介君、その間に良い男になってよ!私は天界でも、天使の中ではNo.1レディーなんだから!」


 「その時は僕が迎えに行くよ。」


 と完全に思い出した。その様子を見た、八ヶ岳さんは、


 「何かあった?啓介君。」


 「いや、何でもないよ。子供の頃を思い出しただけだよ。いろいろあったなーって思い出しただけ!」


 と八ヶ岳さんに言われ、答えた。そして、


 「雨塚君かー。茜ちゃんと暦ちゃん。単独ではないのかー。」


 と浴衣姿の出門さんと出会った。出門さんは可愛いけど、魔王の娘だが、凄い女の子っぽい可愛い浴衣を着ている。周りが出門さんに視線が集中していた。


 「出門さん。ここに来て良いの?」


 と八ヶ岳さんが言うと、


 「虫の気配がしたけど、やっぱり雨塚君かー。おまけに力のコントロールができてるじゃない。全然気づけなかったわ。それに八ヶ岳さんが来るって言うから、無理やり来たわ。」


 なかなか出門さんは口が悪いが、悪気がある訳ではないので、僕は気にしないが、八ヶ岳さんはハッキリと言った。


 「雨塚君を悪く言わないで!」 


 と感情が爆発したように急に言った。そして、出門さんが、


 「ゴメンね。八ヶ岳さん。雨塚君も口が悪くなって、ゴメンね!」


 といきなり出門さんも言われたので、慌てて八ヶ岳さんにも僕にも謝ってきた。


 そして、機嫌を治した八ヶ岳さんは出門さんと暦ちゃんで話をしていた。

 

 そして、僕は、


 「ああ、ちょっと用事があるから、先に帰るね。出門さん、八ヶ岳さん。」


 と言い、何かを感じたので、家に帰った。


 そして、そこには変身したいつもの静がいた。


 「おお、啓兄。修行終わったのか?息を切らして、どうした?」


 「お、お前、天界じゃないのか?」


 「天界の用事が終わったから、テレビ見に戻っただけだぞ。」


 といつもの静が居たので、安心する僕がいた。


 

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