第29話 期末テスト後の衝撃

 期末テストが終わった。もう、ゆっくり夏休み前だ。久しぶりに実家に帰ろう。そして、静も実家に連れて来た。


 「久しぶりね。啓介。静ちゃん。見てもらいたい物があるの。」


 と母さんが言って、出迎えてくれた。


 少し、リビングで談笑して、そして、家系図をだした。


 「母さんは女神だから、一番下の方にあるでしょ?父さんの方を見てご覧なさい。」


 「父さんの方か、僕と琴音が一番下だ。父さんが居て、、、」


 と家系図を追った、そこには歴史で習った神様、ゲームで名前だけ知ってる、いろいろな有名な神様の名前が載っている。


 「母さん。これは一体、、、」


 「父さんは特別だったの。勇者として、魔王を人の手で倒す為に、神様が人間との間に子孫を作ったりしたり、その血は混合されたのが、父さん。血は薄まっても、やはり血筋と言うのは、嘘をつけないわ。だから、啓介。あなたにもその力が残っているのよ。」


 「へぇ~、この家系図を見ると、凄い血筋ですね。」


 と僕と静はビックリした。しかし、ビックリするのはこれからだった。母さんは


 「父さんの血は遠い昔、八ヶ岳さんとも繋がっているわ。」


 「えっ!?どういう事、、、」


 「八ヶ岳さんのお母さんは実は半分魔王の手下の血が入ってるの。八ヶ岳さんは知らないとは思うけど、八ヶ岳さんのお母さんは魔族とのハーフで今は出門さんの世話役として、出門さんの家にいるわ。  

 そして、八ヶ岳さんのお父さんの方はだいぶ昔にうちのお父さんのお父さん。つまり、お爺さんの方の人間の父親に繋がっているわ。

 結論からすると、八ヶ岳さんは遠い親戚となるわ。」


 えっ、てことは八ヶ岳さんは魔王の手下のクォーターでお母さんが魔王の手下のハーフで、八ヶ岳さんのお父さんは遠い僕の親戚になる。 

 つまり、僕と八ヶ岳さん、そして、暦ちゃんは遠い親戚となる、、、


 話が飛躍して、疲れた。一度、お茶と茶菓子を食べよう。急過ぎてわけがわからない。


 僕はビックリした。お母さんは琴音にも伝えてないと言う。まず兄として、しっかり受け止めないといけない事実だ。そして、母さんに聞いた。


 「八ヶ岳茜さんと八ヶ岳暦ちゃんは魔族のクォーターだ。そこに関しては問題はないの?」


 「そこで静ちゃんの登場よ。何かあれば、啓介や琴音を守る為に母さんが呼び出したの。」


 わけがわからない。とりあえず、受け止めるのが精一杯だから、ちょっと時間を置いてもらった。

 


 

 

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