第31話 ルーファスとぽこちゃんの大運動会開催?
そう、冒険者ギルドへ向かったのは、ルーファスとぽこちゃんの登録をするためだよ。ドウェインたちと同じね。
他の魔獣契約をしている人たちみたいに、私と本当の家族になるとか、相棒になるとか、それならその私が登録すれば良いけど。ルーファスとぽこちゃんの場合は、私の友達だからね。
そうなると私が登録をお願いすることはできないから、代わりにパパが登録主になってくれるの。
貴族でも要注意人物は、なかなかできないみたいだけど。パパたちは信頼されているし、魔獣を保護する活動をしているから、問題ないんだって。だからドウェインたちも登録してもらえたんだ。
と、いうことで、冒険者ギルドに入った私たちは……。ルーファスとぽこちゃんは、初めて見るものに大興奮。私もライトノベルや漫画に出てくるギルドに、そっくりのギルドに大興奮。
……いや、私は興奮している感情や行動を、外には出さなかったよ? ルーファスとぽこちゃんの見本にならないといけないからね、我慢したよ。本当に我慢したかららね?
だけど街に入ってすぐに、初めての物ばかりで大興奮していたルーファスとポコちゃんは、冒険者ギルドでさらに大興奮することになってね。
登録するため、イグナードさんが受付をしている間に、あっちへ行っては、あれは何!? そっちへ行っては、これは何!? と大騒ぎ。
周りの冒険者さんはその2人の姿に、ニコニコしてくれていたから良かったんだけど。
それでもあまりの煩さに、最後はママに確保され、動けないようにされて、その後なんとか登録をすることができたんだ。
登録自体は簡単だったよ。何枚か書類を書いた後に、金属? みたいな物でできているプレートが用意されて。それにパパが自分の血を1滴垂すの。そうするとその血が、プレートに吸収されるんだ。
次にルーファスが同じように、自分の血を1滴プレートに垂らして、その血がプレートに吸収されれば、登録は終了だよ。ぽこちゃんも同じ作業ね。
それぞれプレートは2つずつ作って、それぞれ持つんだ。ルーファスとぽこちゃんには、プレートに可愛いリボンを通してもらって、首にかけてもらったよ。
情報を確認する時は、登録主が魔力を流すと、情報が見られるようになってるんまだ。登録主じゃないと、情報を見ることができないみたい。後はギルドに置いてある不思議な道具を使うと見られるんだって。
ちなみに登録している時は、パパたちが貴族だから個室に通されたんだけど。そこでルーファスとぽこちゃんが、血を垂らす時に、グサッと自分で腕を切りつけたもんだから、みんな大慌て。急いで治癒魔法で治してもらったよ。
私の時もそうだったけどさ、みんなこういうのは、グッサリいくものなの? でもパパたちの反応を見ていると、かなり驚いていたし。本当、このグッサリいくのビックリするからやめて欲しいよ。
と、まぁ。少々問題があったものの、無事登録をすることができたルーファスとぽこちゃんは、ニコニコ、ウキウキのまま宿へ行く事に。そして宿に着けば、この日最後の大暴れをする事になったんだ。
宿も、いかにも異世界の宿って感じで、泊まる部屋は2部屋続きになっており、中央の壁にはドアがついて、そのドアで隣の部屋同士、行き来ができるようになっていたよ。貴族が宿泊する時に、そのドアを開放して広い一部屋として使うんだって。
一般の人たちが泊まる時はドアが施錠されて、普通の1つずつの4人部屋って感じで使われるみたい。
そんな、特別な部屋に入った私とルーファスとぽこちゃん。パパたちは受付で何かやることがあって、他の人たちも何かやることがあって、私たちとはメイドさんが一緒にいてくれたんだけど。メイドさんと私じゃあ、ルーファスとぽこちゃんを止められなかったんだよ。
ルーファスとぽこちゃんの大運動会を……。
まぁ、飛ぶ飛ぶ、走る走る。部屋の中央にあるドアは開いたままだから、飛ぶにも走るにも十分ない広さだから止まることを知らず、何周したことか。
ただ、ようやく飛ぶのと走るのが終わったと思っても、まだまだルーファスとぽこちゃんは止まらない。今度はベッドに上がって、ルーファスがジャンプをすると、ぴょ~んとぽこちゃんが跳ね上がり。
ぽこちゃんは1人だと危ないって、そこはルーファスが何故か真面目に、ぽこちゃんと一緒にジャンプしてあげて。
確かに気をつけないといけないけど、気をつけるのは他もでしょうと、私は何とかルーファスとぽこちゃんを止めようとたんだ。だけど、止めるどころか、止めるために走ったせいで、盛大にずっこけてさ。
異世界に来て、最初は子供の姿になれずに、転びそうになっていたけど。赤ちゃんたちのお世話をしているうちに、普通に動けるようになっていたのに、何故か平らな所で転ぶっていうね。
そして、それは起きたんだ……。
また部屋の中を、飛び走り始めたルーファスとぽこちゃん。その勢いのまま、ベッドに乗り2人でジャンプ!! した瞬間、ルーファスの足の爪と、ぽこちゃんの足の爪が毛布に引っかかり、毛布を破いちゃったんだよ。ビリビリビリッてね。
毛布の中身が飛び出して、部屋の中をふわりふわりと舞う。それを見つめる私たち。うん、雪みたいでとっても綺麗だったよねぇ。
そしてそんな綺麗な雪が舞う中、部屋に入ってきたのが、受付を済ませたパパたちだった。あの時のパパたちも表情は……。
その後、ママはいいって言ったんだけど。任されていたのに、ルーファスとぽこちゃんを止められなかった私にも非があるから。私はママと一緒に、宿の人に謝りに行き、パパはルーファスとぽこちゃんを叱り。
そうしてドウェインたちに報告。ルーファスとぽこちゃんは森で過ごすことになったんだ。
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