魂血の復讐鬼〜命を冒涜し神を殺す〜

SR

第1話 転生ってもっと良いものだと思ってた①

「着いたぜ!秋葉原!」

太陽光を反射するアスファルトすら眩しいくらいの快晴に、俺、不死川 隼人は趣味のフィギュア集めのために秋葉原にきたのだが…

不良A「お!オタクく〜んw来て早々悪いんだけど俺らを助けちゃくれないか?」

不良B「俺らお金無いからさ〜ちょっとで良いから分けてやw」

俺より、数10cmも大柄な長身の男と、俺と同じくらいの170cm程度の小柄な不良に絡まれてしまった…トホホ_:(´ཀ`」 ∠):

俺「他を当たってくれ」

(もう無理!心臓バックバクやけど!?)

平静を装い静かに良い放つ。それが不良を刺激してしまったようで

不良A「てめぇ。勘違いしてねぇか?これはお願いじゃない命…ッガ」

言い終わる前に俺は相手の喉に指を立てた拳を叩きつけた。

不良B「はぁ?!てめぇなにしやが…」

着ていた上着を目眩しに投げつけ、脇腹に上着を回収しながら回し蹴りを叩き込んだ。ガタイは俺の方が良かったからか2mほど吹っ飛んでいってくれた。

俺「俺に手を出したのが間違いだったな」

不良どもが立ち上がる前に大柄な不良目掛けて上着を投げつけ、喉、股、眉間を狙い攻撃を繰り返す。勝ちを確信した。このまま武勇伝に追加する予定だった。

バンッッ

法治国家日本では聞き慣れない耳をつんざくような音

俺「カハッ…は?」

不良B「こんなオタクに使うことになるなんてな。不愉快だよ本当」

(嘘だろ?これで終わりかよ)

薄れゆく意識中、聞こえるのは不良と野次馬の興奮した叫び声だけが走馬灯のように聞こえてきた…


俺「あ?誰あんた女神ってやつ?」

再び目覚めたのは、白が基調となった清潔感のある城の中。そこには白い羽衣を着た女がいた

?「まぁそんなものね。貴方にはやり直す機会を与えようと思ってね。不憫な死に方だったじゃない?w」

俺「なにわろとんねん貴女さまコラァ!」

?「ごめんごめんwじゃあお詫びとして強いスキルをもって転生させてあげるw」

俺「マジですか!?女神様!あざーっす!」

俺は夢にまで見た異世界転生!ありがとう不良B!

?「それじゃ行ってらっしゃーい」

俺は有頂天だった。が、あの時見た女神の悪魔のような笑顔は多分一生忘れられないだろう


「さぁ!始まりました!第13回勇者コロシアム!司会は私」

夏川 悟「夏川悟がお送りいたします!」


転生先として飛ばされたのは中世を思い起こさせるようなコロシアム向かいにはフルアーマーのガタイのいい剣士が1人。

悟「さて、今回勇者と戦うのは我らがヘスタニア騎士団団長!ライオット・エバー様だ!」

湧き上がる歓声の中、俺は一つ思った。

俺「俺死ぬんか?」

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