大学生の巡くんは、幽霊が見える。でも、視えるからといって、幽霊を退治したり、敵対したりするわけではありません。彼にとってそれは日常と地続きのこと。巡くんと友人たちとの会話も、普通っぽいのですが、やはり少し普通とは違っていて。割り切れないこの世の隙間を、そっと覗くような……そんな日常と非日常のあわいを感じられる作品です。