第22話(光の解脱大天使ウブスの悟り)

 「①についてですが、一番遠い宇宙で現代科学の力で測定可能なのは、465億光年先となっています。138億光年先でないのは、宇宙が膨張しているからですよね。その先は今この瞬間には何も存在しないと理解してもいいのでしょうか?」

とハシがウブスの応答を心待ちする様子をみせた。するとヒカリが、

 「ウブスの悟りは、465億光年先までの悟性エンタルピー拡大です。根源存在大光は、私達ウブスが現在認識不可能な宇宙について、一部の超高等生命と何らかの悟性疎通が出来ていますが、ウブスは未だに認識出来ません。私ヒカリの考えでは、多元宇宙である可能性が高いです。機会があれば、釈迦牟尼のいう過去七仏にも聞いてみたいものです。」

と、やや申し訳なさそうに応えた。ハシが続けて、

 「ということは②についてですが、大光が他にも創造した宇宙が存在するのですか?」

と聞くとヒカリが、

 「他にも存在するというか、大光が多元宇宙を創造したのではないか、それどころか今現在も宇宙創造のわざを振るっているのではないか、と私は考えています。」

と応え、ウブスでも大光と意志疎通していない事象が有ることを示唆した。黙って聞いていたクラが、

 「③なんですが、どうしてビッグバンが開始して80億年後にウブスさん達が創造されたことが分かるんですか?他の事ならまだしも、ご自身達のことなんですから。」

と少し強い口調で聞いた。ヒカリが笑みを浮かべて、

 「クラさんが現在関心を持っている、アカシックレコードに到達したからですよ。アカシックレコードについては後ほど触れますが、今は私の話しを聞いてください。例外も有りますが、人は生まれた時それまで保持していた記憶・情報を殆ど失います。原子体には生きていくための最低の情報が保持されますが、量子体の中の大光由来の悟性エンタルピーの情報はほぼ全て、原子体死を迎えるまで失われます(人によっては一時的に)。というか大光がほぼ全て預かります(潜在意識の形で強弱の差はありますが、光子体は大光と繋がっていますから完全には遮断されません)。そうしないと転生の意味がほぼ無くなります。答を見ながら練習問題を解くというのは、進歩が無いに等しいですよね。原子体死後は量子体のみになります。光子体という言わば身体に、大光由来の悟性エンタルピーという言わば精神エネルギーが宿った(あるいは返してもらった)状態になります。一時的に大光に預けていた悟性エンタルピーが十分機能しないと、生まれる前のポテンシャル(あるいはそれ以上)に昇れず、所謂煉獄や地獄という低位に落ちてしまいます!原子体と量子体の対として生きて来た世での心と行いが大光由来の悟性エンタルピーの発展・衰退を決定するのです(潜在意識では大光とつながっていたからです)。原子体・量子体の対で生きた時も量子体のみで生きた時も量子体の中の悟性エンタルピーは全て根源存在大光の悟性エンタルピーのなかに記録・保存されます。大光と悟性疎通出来る生命はこの記憶・情報を体得できます。このことを《アカシックレコードを読む》と言うことがあります。私達ウブスはこのレコードを読むことができるのです。但し、ウブスは大光と完全には同体になっていません。だから、読めないレコードもあるのです。例の80億年の話しはアカシックレコードを読み、ウブス自身はっきり自覚しました。明確に思い出したのです!」

と丁寧にクラやハシに説法の如く述べた。クラは自分なりに納得がいったのか、

 「ウブスさん達となるべく多くの時間行動を共にして、己を正しく内省する努力を続けると、アカシックレコードを読むことが出来ますか?」

とその気になってきた。

 「心も行いも大光の悟性エンタルピーと親和性を持たせることです。」

とヒカリは忠告した。



 

 

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