第4話(ウブス降臨…ウヨジの眼前に)
「ウヨジよ。まず、チープには何を期待しているんだ。」
とヒカリは話しをきりだした。
「お、お前は…な、何者なんだ。何故見えたり消えたり出来るんだ?!」
とウヨジは焦りが隠せない。
「不思議に思うのは仕方ない。だが、今説明しても理解出来まい。いずれ分かるように説明してやるが、私に生殺与奪の力が有ることは知っておいた方がいい。ま、ともかくチープに何を期待しているんだ!」
とヒカリは強く聞いた。
「ギブアンドテイクだ。こっちが人と弾薬武器を出し、向こうはミサイルなどの技術アドバイスをくれる。」
「利用されているんじゃないか?」
「そうかもしれんが、こっちもペキに対する牽制にもなるんだ。」
「話しは別だが、お前は民達の幸せというものは頭にないだろう。」
「部下達には高級な住宅や報償なども与えている。」
「民というのはな、痩せた土地でも何とか耕し作物を得ようと必死になっても上手くいかず、木の皮や虫や鼠なんかで食いつないでいる者達だ。」
「…そ、そこまでの余裕はない!我が血筋の安泰、栄光が先だ!」
とウヨジは本音が出た。
「チープは利用できるものは何でも利用する悪魔みたいな奴、いや、悪魔の系譜にいる奴だ。ま、気をつけろ。」
「私を甘く見るな!」
「まあいずれ分かる。さて私は暫くの間、量子体という目に見えない形でお前の心と行いを観ているからな!民達の幸せを中心に考えるウヨジになれなければ…」
と言って、ヒカリは姿を消した。
(言葉の概要)
大光…大宇宙のインフレーションやビッグバンを引き起こした、意志のある根源エンタルピー(内部エネルギーetc.)。
ウブス…大光が大宇宙を創世しようと発意して以降初めて生み出した超高等生命の一つ
ヒカリとコー…ウブスの二つの分身
人…(ウブスなどの超高等生命以外は)六つの分身*からなる高等生命(輪廻転生の深さによってレベルの差が相当ある 六つの分身* 後述)
ウブスの特殊能力(概要)…①何処にでも(光速)移動できる(神足通)②障害物が有っても何でも見える(天眼通)③如何に遠くても話しなどが聞こえる(天耳通)④人(動物も含む)の思いが正確に分かる(他心通)⑤自他の輪廻転生が過去未来ともにわかる(宿命通)⑥執着心が完全に尽き果て自分の心が完全に制御でき輪廻転生の縛りから完全に自由になる(漏尽通)
(ウブス降臨本文)
ウヨジはヒカリが量子体で姿を消していることがよくは理解出来ていない。さっそく、逃げ出した士官達を呼びつけて、
「お前ら分かってるな!公開処刑が待ってるぞ!嫌なら誰にも言わずあいつをすぐに捕まえて、私の前に引きずってこい!」
と命じると、士官達は慌てて立ち去っていった。本来だったらすぐその場で処刑されてもおかしくなかった。やはり、ヒカリの忠告が頭に残っていたのだ。すると、
「ウヨジ!彼らを罰するな!と言っておいただろう!」
とヒカリは姿を見せずに、ウヨジの思念の中で詰問した。ウヨジはやはり狼狽えて、ことの重大さにはっきり気付いた。
「私の実在は疑えまい!二度と私の告げたことは無視するな。本当に痛い目に遭うぞ!」
と脅し、
「お前に私が見えなくとも、私にはお前の全てが見えているからな!」
とヒカリは言って、リメアに向かった。実は、ヒカリはどんなに離れていても相手のことが、見ようと思えば見えるのだ。所謂、天眼通があるのだ。
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