第16話 援軍3

「もちろんです!」

伊達さんは何度もうなずく。首が外れそうなほど

に……。それだけ人生に納得がいったのかもしれない。

修行・努力は、

必ず報われるのだと。

Mー1は勝ち取った。次の目標は、大将軍だ。

ちら。

伊達さんは富澤さんを見た。

「?」

不思議がる富澤さんをよそに、

「一つお願いがあります。」

伊達さんはニヤニヤしている。彼は続けた。

「相方の富澤も加えてください!」

富澤さんの目が

見開かれる!彼は地元では、

鍬(くわ)を極めた・鍬使いと呼ばれていた。

武勇伝の一つは、

大きなヒグマに鍬一本で立ち向かい、

見事追い払ったという。

「はい!

 ありがとうございます!

 では約束の日に!」

 伊達さんは電話(スマホ)を切り、左手で

富澤さんの肩を叩くと、

「行こう、大坂へ!

 戦だ!」

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