第15話 援軍2

「サンドウィッチマンさんのですか?」

「そうだ。

 あの男は笑いだけじゃない。

 兵法も一流だ。」

「わかりました。」

 伊達みきおさんは呂蒙(りょもう)を人生の師と

仰(あお)ぎ、勉学の虫であった。

最近では笑いよりも兵法と、

相方の富澤さんを

困惑させている。


 家信は伊達さんに連絡を取る。。。

「えっ!?

 オレを!?」

隣にいた富澤さんが声をかける。

「どうしたの?」

「富ちゃん!」

「富ちゃんて。

 交際歴半年以上の恋人じゃないんだから。」

「軍師だって!」

「お前が?

 誰からなの?」

「徳川家だよ!」

「!!」

富澤さんは、ついにこの日が来たかと感慨を覚えた。最近では、ご飯よりも兵法、睡眠よりも兵法、

ネタ合わせよりも兵法、ときていた。

相方の出世は

嬉しい。だが、なんか淋しい。

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