1914年 アジア・アフリカ戦線

《 ヨーロッパから遠く離れた地域でも、植民地の奪い合いが展開された。また、南アフリカでは、ボーア人とイギリスの因縁が再び表面化した。 》


《 1914年8月23日:日本の宣戦布告 》

 日英同盟を尊重し、大日本帝国は連合国側として参戦した。年末までに、アジアと太平洋におけるドイツの植民地領土、すなわち山東半島の膠州(中華人民共和国 山東省)、ドイツ領サモア(太平洋南部ポリネシア サモア独立国)、ドイツ領ニューギニア(パプアニューギニア北部)はすべて、日本またはイギリスの占領下に入った。


《 1914年10月9日: マリッツの反乱 》

 南アフリカでは、マニー・マリッツ率いる親ドイツ派のボーア人(南アフリカのオランダ系白人)が、ブール人共和国(トランスヴァール共和国、オレンジ自由国両国を指す)の再建を目指し、イギリス領南アフリカに対する武装蜂起(「マリッツ反乱」として知られる)を起こした。9月にドイツ領南アフリカに入植したボーア人は、サンドフォンテン(南アフリカ北東部サンドシティ)の戦いでイギリス領南アフリカ軍を支援する代わりに、ドイツと秘密協定を結んでいた。1915年初頭に蜂起が鎮圧されると、マリッツはヨーロッパへ逃亡した。

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