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ソリチュードを貸して

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四十住沓(あいずみ くつ)

おすすめレビュー

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★★★
★1
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • JACKPOT031
    195件の
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    ★ Good!

    軽く落ちる“すとん”の音が胸に響く関係性

    内省の語りが丁寧で、感情と言葉の距離感が絶妙な掌編でした。
    “泣く/泣かない”を軸に、自分の薄さや関係性の揺らぎを見つめる視線がどこか冷静で、それゆえに静かな痛みが滲みます。
    兄とのやり取りは淡々としているのに、そこには確かな温度や依存と距離の入り混じった複雑さがあり、最後の「すとん」という音が物語全体をひとつに結び、余韻として残りました。
    控えめでありながら深い感情を浮かび上がらせる、静かな響きを持つ作品でした。

    • 2025年12月8日 05:49