第5話、とある運転手の話と魔法の試し撃ち

俺の名前は佐藤轟、どこにでも居る普通の迷惑系ドライバーだ!ヒャッハーー!!


いつも通りに早朝から気に入らない奴を車でイジメるのが俺の朝の日課だ。しかも法律ギリギリ合法なやり方でやっているから逮捕はされないと言う最高だぜ!


そうも楽しく獲物を待っていると今日の獲物は車ではなく自転車になりそうだなと感じていた。


最近は道路交通法が変わったおかげで車道に自転車が多く出てくるようになったから虐めやすい獲物が増えて本当に道路交通法様々だぜ!!


それで交通事故が減るだった?違うな!!むしろ多くなるぜ、それも悲惨な事故が増える事になるのは政治家たちには分からかいだろうな!まあ、だからこそこうやって楽しめる訳であるが!!


馬鹿な政治家たちで助かっぜ!ハッハッハッハッハ!!


それにしてもあの自転車は明らかに速いな!同じ自転車ならほぼ間違いなく追いつく事もできなかっただろうが残念な事にこちらは軽自動車なのでなと思いながら信じられないぐらいに速い自転車を追いかけた。


それにしても時速50は出しているのに同じぐらいなんてこいつ、自転車のレースでも出ればオリンピックでも出られてメダルでも獲得できるじゃないかと思いながら徐々に追い詰めていくと俺には信じられない行動をしたのである。


それは更にスピードを上げてきたのである、おかしいだろ!?普通ならスピードを下げて回避するところだろ!?


それなのにこの男は逆にスピードを上げて逃げようとしていた。


軽自動車から逃げられると思うなよと考えながら時速を上げて追撃をしていた。


俺よりも前に出て逃げようとするとは余程に俺に対して痛い目に遭いたいらしいな!いいぜ、俺様が直々にそんな痛い目に遭わせてやるよ。


そうして俺はスピードを上げながら迫ってきていたが上手くカーブを利用して回避をしていた上にこちらの動きを読んでいるように動いていた。


ありえねぇ、あいつはまるで風で周りを見ているように動いていやがる。


そんな訳で風を自在に見えている・・・いいや!まるで操っている様にあの自転車に乗っている男に味方をしているせいで追いつけずにしかもコーナリングも完璧にこなして全くも俺に迫られないように立ち回っていた。


間違いねぇ、何度もこの様な修羅場を生き残ってきた猛者または競輪選手だと理解をした、そうでもしないとこの速さに持久力に説明がつかないからである。


一方的にボコボコにできる程に弱い弱者ではない事は素直に認めよう。


しかし!!俺だって数多な者たちを地獄に送り込んできたドライバー!!お前みたいな三十路の男に負けてたまるか!!


そうして向こうは追撃を振り切ろうとしてきたがその時に目の前の信号が赤に変わり俺は急いでスピードを落としたが自転車では間に合うはずもなくこのまま事故を起こすところを見るのも悪くないとして観察をすることにした。


さてとどんな事になるのかなと楽しみにしているとこともあろうことかあの男は狂ってしまったように自転車を更にスピードを出していた。


スピードを上げて突破しようとしてもあれ程に大きな道路で事故など起こさずに突破するのはまずは不可能!


それなのに何を企んでいると思っていた次の瞬間、俺の目にはとても信じられない光景が目に写り込んできた。


それはまさかその勢いのままに自転車を飛び跳ねさせて空高く飛んだのである。


ありえねぇ、こんなこと絶対にあり得ない。それこそ怪奇現象が目の前で起きたほうがまだ信じられるほどの光景を見せつけられていた。


歩道橋を飛び越えて更に空高く飛ぶなんて誰が予想出来るかと俺は驚いていると飛んでいたカラスもありえないとして驚いた表情をしていた。


それでも着地の衝撃で結局は終わりだとして俺は見ていたが着地の衝撃はまるでほとんど無い様に着地をして一気に走り抜けてしまった。


ありえねぇ!!ありえてたまるか!!あの様な飛んだことに着地の二つともまるで風でも自在に操っていた様に見えたぜ。


本当にあの男は何者なのだ・・・いいや!人間なのかあの男は・・・俺は唖然として先程の光景をこの目と脳にしっかりと記憶をするのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・・


ふ〜今日も疲れたな、今日の朝は変な車に絡まれて少しばかり焦ったけどそれ以上に焦ったのは己自身の風魔法の威力だった。


まさか、軽く風魔法を出したつもりがあそこまで加速するとは夢にも思わなかった。


でもある意味、ジェットコースターみたいで楽しかったところもあるけど。


それにしても朝の車は本当に俺に対して少しばかり執着していたよねと感じていた。


だって風魔法がなければ間違いなく俺は怪我をしていたよ。


本当に川崎って治安が悪いよな、特に川崎区って近隣からは魔境と呼ばれているほどに治安が悪く少女一人で夜歩くのは真面目に自殺行為になる場所だからな。


そんな魔境で育ってしまった俺が言うのもおかしいけどさ。


そんな事で帰り道もしっかりと気をつけないとならないなと思っていた時に俺はあることが気になったのだ。


それはこの風魔法を攻撃手段にしたらどれほどの威力になるのか先に知っておく必要かあるとして何処か試しうちはないかなと探していた。


その時に廃棄になっているだろう鉄の塊を見つけたのである。


これならばいい判断材料になってくれるだろうと考えた俺はその鉄の塊に対して風魔法を発動させるのだった。


発動させる風魔法はヴィントランスと言う魔法でつまり風の槍でそれでどれぐらいの威力になるのか確かめる事にした。


「風の槍となり敵を貫け!ヴィントランス!!」


そう言うと風の槍が俺の上に現れて鉄の塊に対して投げ込まれるように放った・・・。


バリーン!!


そう激しい音が鳴り響きながら鉄の塊は砕け散ったのであった。


あれ?鉄の塊が粉々に粉砕をしてしまったのですけど!?あれってかなり強度がある鉄の塊をでしたよね・・・・。


そう思いながら俺はそれを見つめていた、試しに近くにあった石で粉砕した鉄に当てても破壊出来ずに反射された。


・・・・あれ!?これってかなり威力をコントロールをしないとかなりやばい感じですかと思いながら俺はすぐに自転車で走り出してから部屋に帰ってから世界創生していたシャルロッテさんに聞くのだった。


「シャルロッテさん!!どうにか魔法の威力のコントロールを教えて下さい!このままでは俺は異世界を創生する前に殺人事件を起こしてしまって牢獄行きが確定してしまいますので!!」


そうやって俺はシャルロッテさんにお願いをして疲れているところなのにシャルロッテさんは分かりましたと言ってから魔法のコツを教えてくれるのであった。

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