第4話
土曜日こってり家族全員に怒られ呆れられた鈴木君。
親父の拳骨にはマナは入ってなかったが激イタである。
たんこぶ二個出来てるだろこれ…さすりさすり
日曜日はゆっくり調べ物をしようということでエアコン全開マイルームという名のサンクチュアリにあるゲーミングパソコンの前では、朝ごはんを食べて日朝アニメとダンジョンニュースを見た後にモニターを見ながらぽっちゃりが独り言を呟いていた。
鈴木 : 妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精妖精
…
妖精居ないが????
鈴木君も流石にお手上げである。森林ダンジョン行くにも1人がダメなら当分お預けなのである。ここにきて怒られた次の日に家族にダンジョンの話をする程俺はイカれてない!(高校生視点)
LIMEも論外である!
俺1人で行けて妖精が居るところどこですか?
文字にするだけでイカれてる。
純平からは猿のスタンプがきてたのでうんちのスタンプで返しておいた。コイツなんやねん。歳上とは思えんぞ。
はあ。近くに居ないかなあ、
そうだ!!!スキル使ってみよう。まずは、
鈴木 : ステータスオープン!!
オープンは要らないが何かのアニメに触発されているのである。
このぽっちゃり実はこの2080年で絶滅危惧種になりつつある厨二病の空気もあるのである。
ぽっちゃり厨二病である。
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ステータス
種族 : まだ人種
名前 : 鈴木裕介
レベル : 2
スキル :
テイム
ごはん(妖精)
固有スキル
妖精調教
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鈴木 : うーん。テイムは魔物に、多分俺の場合は妖精に対して使うスキルで今やっても意味がない。なら今試せるのは…ごはん???
こばん(妖精) これが今唯一使えるだろうスキルである。昨日あまりにもしょんぼりして風呂入ってうんこした後泥のようにベッドの中に吸収されたのを覚えてる。
鈴木 : どうやってスキルって発動するんだ?
マナを通せばいいのは分かるがどうやるかわからない。
鈴木 : ふん!ふん!ふん?ふん!!マナご飯ふん!
手を下のカーペットに向けてかざすが反応はない
スンと急に冷めたようにパソコンでカチャカチャ検索を始める。
LIMEで聞けばいいのだろうが日曜日だ。俺にプライベートの時間を割かせるのは可哀想だ(勝手な妄想)
初心者 スキル 使い方 カチッと
スライドしていく
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初めてのスキル!
スキルの手順!王道はマナ配分
剣士のこれだけはお願い
勇者は強いのか?初めてのパーティ作り
初心者お断り。スキルはこう使う。
初心者スキル。ヒールは上級者向けだった?
初心者用スキル講座
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鈴木 : これだ!
初心者用スキル講座を迷いなくタッチする。
鈴木 : どれどれ〜
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スキルとは感じるのです。
マナを巡らせなさい。体の全てに。
全て叶えられます。
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鈴木 : はぇ〜やってみるか
ふんぬ!!っと顔を真っ赤にする。
息を止める意味はないがふんぬという度に息を少し止めたり屁が出たりしてる。
ここで話は変わるが余りにも妹達が不便である。
威厳もクソもないといえる。
鈴木 : ふんぬうぉ!?マナいけてる気がするわ!ふんぬ!!
何故かいけそうなのが奇跡だが体感してるということはマナの全体化が上手くいってる証拠だろう。
鈴木 : ふんぬ!きたきたきた!!ふんぬ!なんか出来そうな気がする!!!!
なんか出来そうな気がするというのは強ち間違いではない。通常スキルを使う時はアニメや漫画のように技を言えばいけるのではなく、通したいイメージにマナを通すイメージを重ねながらアニメや漫画の技のようにスキルを言えば発動する。これは毎日イメトレも大事らしくそんなすぐ出来る物ではない。剣にマナを通して技を前に、マナを放出する。体にデバフする。アイテムを作るのに必要な液体を出すなど。イメージが大事と言われている。実際武器や拳にマナを通すのもなんだかんだイメージなのである。
鈴木 : ふんぬ!いくぞ!スキル!!ごはん!!!
イメージは妖精さんが食べるごはんである。
はい。分かりません。葉っぱ?????
鈴木 : !?
身体からマナが出る感触はある。だがバールにマナを通す感覚と比べたらほぼ使ってないに等しいぐらいである。マナ消費が安いのかたまたまなのか不明である。そして、
鈴木 : これが…妖精のごはん???
手を下にカーペットに向けて発動した。
そこにあるのは人の爪程の真っ黒い葉っぱだった。
鈴木 : これ葉っぱイメージしたから葉っぱなんかな?結構小さいけどこれでいいのか?ていうか黒いけど触って大丈夫か?
試しに指先でちょんと触ると葉っぱの感触ではない。なんとなくマナの塊なんだと思う。というか分かる。
大丈夫そうなので手に取って載せる。
すぐ崩れそうな、または小さい葉っぱに触れてるのに感触がない。ちゃんと持てるし何故かマナを感じる。質量がないという感じなのか?初めての感覚だ。
この謎物体が自分から出てると思うと不思議な気持ちでいっぱいになる。
こんな魔法の世界で今更だがやっとこの世界に認められた様な気がして嬉しくなる。
鈴木 : よっしゃ!
弱い強い関係なくやっとスキルを発動できたのだ。嬉しいに決まっている。マナを通すのと実際に職業に就いてスキルを使用するのがこんなに気分が違うとは思ってなかった。
手に乗せたり、つまんでヒラヒラさせたり、上から落としてふわふわ落ちるのを見たり、息を吹きかけて飛ばしたり、妖精さんが欲しがってるので手渡ししたり、
鈴木 : 嬉しいなあ。でも妖精ってどこに居るかだよなぁ
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクピクゥ!ピクピクピクピク!ピクク!ピクゥ!
妖精ちゃんは絶対人には分からない言葉をツラツラピクピク言ってる。
真っ黒い葉っぱを持ちながらヒラヒラハラハラ目がキラキラキリリっ!としてる
齧ってるのか嬉しそうである。
意味不明である。美味しいってことか?
まあ可愛いからいいか?
鈴木 : ピクピクピクピク何言ってるかわからないぞ。何て言ってるんだ?
鈴木君はごはん出して賢者モードである。
鈴木 : ……え?
賢者モードでどこか上の空だった目がだんだんとこれでもかと見開かれていく。
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクピク!ムシャムシャムシャムシャピクク!ピクゥ!ムシャムシャゴックンピクゥ!
食べ終わったのか俺の頭の周りを何周も飛び回る。
鈴木 : え?え?え?え???妖精さん???え?魔物なのかな?家に魔物??え?スタンピード???
大混乱である。
でもサイレンも聞こえないし外は普通に車が走ってる音が聞こえる。下の階では妹達が笑い声が話し声が聞こえる。でかいテレビとソファーを独占しているのだ。親父は家からドロンである。
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクゥ?
どうしたん?って顔されてる。いや俺が聞きたいんよ。
というか良く見たらめちゃ可愛いやん。人間小さくして羽生やしてるだけやぞ、面積少ない服だし。可愛いに可愛いが…は!!!俺はロリコンじゃない!俺にはピコちゃんが!!!
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクククゥ???
顔の近くに来て首を傾げてる。少しムムムとも腰に手を当ててぷっくりしてる
心配してるのか不思議がってるのか知らないがあざといにも程がある。
それよりもだ!!!
ごはんはあげたのだ。
あとは…
鈴木 : ねぇ妖精さん。テイムしてもいい??
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピク?ゥゥゥ…ピク!
うーんと何か考えた後に手を前に差し出してきた。
鈴木 : うん?手を繋ぐ?…え?違う?てか言葉通じてるの?
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクピク!
うんうんしてる。
凄い!日本語分かるんだ!
それじゃ普通に聞いてみよう。
鈴木 : 何かして欲しいの?
そしてら妖精ちゃんは口でハムハムする仕草をしたあとうっとりした後キリリっとこっちを見た。ああ!ごはんか!
鈴木 : ふんぬ!はいどうぞ。
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクピクピクククゥ!!
妖精ちゃんは喜んで葉っぱを貰うとまたハムハムムシャムシャし始めた。
鈴木 : それじゃあ…テイムしていい?
妖精ちゃんが真っ黒な葉っぱを口に入れながらこちらを見つめる。数秒後
うんうんと頷いてくれた。
鈴木 : わあ!やった!それじゃあ初めてだけどやってみるよ!
ムシャムシャゴックン!うんうんと頷く妖精ちゃんはキリリっと見つめて目の前で動かずに止まる。
鈴木 : ぐぬぬぬぬ
イメージは
友達みたいに仲良く一緒にいる赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん
ごはんをあげて喜ぶ赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃんと一緒に小鬼を倒す
そしたら何となくだがいけそうになった。
鈴木 : テイム!!!
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクク!ピク!
何となくだが宜しくね!って伝わってきた!やった!やった!
鈴木 : こちらこそ初心者だけど宜しくお願いします。
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクピク!
嬉しそうだ。あとたまにでいいからごはん欲しいとも伝わった。あれでいいなら好きなだけあげるのに。
欲しい時にあげるよと言ったらびっくりされた。
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ビググゥ!?
びっくりする時羽とツインテールが上に上がったんだけど、なんかカートゥーンアニメみたいに見えた。小学生のころ良く見たなぁ。また見たくなった。
うんうん悩んだ後1日1食でいいとなんとなく伝わってきた。
鈴木 : わかったよ。あと名前とかってある?
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃんはうーんと悩んだ後首を横に張った。
え?なんか意味深やん。何ですか今の間は
鈴木 : わかった。いつまでも妖精ちゃんはだめだから名前つけるね?
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ピクピク!
ウンウンキリリっとなる妖精ちゃん。名前何にしようかな?
鈴木 : アン…アンでどう?
はい。赤毛です。はいすみません。すぐ出てこないです。
赤髪ツインテール吊り目妖精ちゃん : ぴくぅ〜
仕方ないな〜と伝わってきた。
多分高校2年生のネーミングセンスに脱帽したのだろう
鈴木 : 宜しくね。アン
アン : ピクピク!ピククゥ!
喜んで飛び回るのを見て鈴木君もニコニコだ!
パンツも丸見えである。パンツという概念があることに驚きだが
そのあと壁をすり抜けて外へ出る。
鈴木 : え!?逃げた!??ちょっと待って!!
部屋の窓を開けると空高くで静止してるアンがいたキリリっとこっちをみて腰に手を当ててる。
なんやこいつ可愛いな。
見ているとアンが動き出す。
上を向く空に向かって
いきなりだった
ピクーーーーーーーーーーーーーーーーー
甲高い声だだが耳に来るものはなく周りは、犬の散歩している人もいるのにこの音を一切気にしてなさそうだ。
ピクーーーーーーーーーーーーーーーーー
何分続いただろうそれを見てるといつのまにか夕方を過ぎるぐらいの時間になっていた。
え?いつの間に?
そしたらアンが満足したのかウンウンして降りてきた。
アン : ピクピクピク!
?なんとなくだが伝わらなかった何て伝えたかったんだ?嬉しかったのかな?
ぐぅー
普通にお腹空いたのである。
鈴木 : お腹すいたな、飯の匂いしてきたなそろそろか。はいアン。ごはんあげる。
ここにきてごはんマスターであるこんなの感覚で出せるようになった。俺も成長するんやな?
アン : ピク!ピクピクピクククゥ♡
嬉しそうに葉っぱ食べてる。
ニコニコでワイも嬉しいよ。
ママ : ご飯よ〜
もう18時を過ぎていた。
鈴木 : はぁーい。ここで待っててね?
階段を降りていく音が聞こえる。
アンはその背中をみて、明るく元気にピクゥ!というのであった。
ハムハムムシャムシャ
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ステータス
種族 : まだ人種
名前 : 鈴木裕介
レベル : 2
スキル :
テイム
ごはん(妖精)
妖精テレパシー
固有スキル :
妖精調教
妖精園 :
アン(キンリアウムの紅い統治者)
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作者です!お読みいただきありがとうございます!
更新ペースは大体1-3日に1話でやっていきたいと思います。
あと欲を言うとブックマークや★と♡などで応援してもらえると嬉しいです!
モチベにも繋がりますので出来るだけでいいのでお願いします!
引き続きぽっちゃり君を宜しくお願いします。
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