無職の哲学

AKIHIKO

序章:無職オヤジ、哲学者に会う


序章:無職オヤジ、哲学者に会う


やぁみんな、トンテンカンオヤジだ。45歳、無職。前回、会社という檻から脱出して、絶望の先に楽園を見つけた。あれから数ヶ月。今も、スズメと朝食食って、昼寝して、幸せに暮らしているんだ。


図書館での衝撃


ある日、図書館でソクラテスの本を読んだんだ。「ソクラテスの弁明」。弁明だって? おいおい、俺は無職になったことの弁明なんてしないさ。弁明するってことは、何か悪いことしたって認めることだろ。俺は何も悪いことしていない。ただ、檻から出ただけだ。でもソクラテスは違ったんだ。彼は本当に「弁明」していた。アテネの裁判で。そこに書いてあった。「無知の知」。自分が何も知らないことを知っている、という意味だ。おいおい、これ、俺じゃないか。会社員時代、俺は「知ってる」って思っていた。でも無職になって気づいたんだ。何も知らなかったって。これが無知の知か? そう思ったら、ソクラテスと話してみたくなったんだ。


なぜ哲学者と対話するのか


理由は簡単だ。俺の「楽園哲学」が本当に正しいのか、確かめたいんだ。無職は自由の証。絶望の先に楽園がある。思い込みが全てを縛っていた。これ全部、俺の体験から生まれた哲学なんだ。でも、これって本当に正しいのか? ただの無職の言い訳じゃないのか? だから、歴代の偉大な哲学者たちにぶつけてみるんだ。ソクラテス、プラトン、ニーチェ、ブッダ、老子。彼らは何千年も読み継がれている。なぜか? 真実を語っているからだ。


無職の俺こそ哲学者さ


待てよ。考えてみれば、俺こそ哲学者じゃないか。哲学者って何だ? 真理を探求する人間だ。ソクラテスは石工だった。プラトンは貴族だった。ディオゲネスは樽に住んでいた。肩書きなんて関係ない。「どう生きるか」を真剣に考える人間が、哲学者なんだ。会社員時代、俺は考えなかった。ただ流されていた。でも無職になって、考えざるを得なくなった。「俺、これからどう生きる?」。毎日、これを考えている。時間もある。自由もある。失うものもない。これ以上、哲学に向いた環境があるか? ないだろう。だから言うぜ。**無職の俺こそ、哲学者さ。**


俺が彼らから学ぶ? いや、逆だ


俺が彼らから学ぶ。そう思っていた。最初は。でも待てよ。いや、違う。逆だ、逆なんだ。**彼ら偉人が、俺から学ぶべきじゃないかな。** おいおい、何言ってんだって? でも本当にそう思うんだ。ソクラテスもプラトンもニーチェも、みんな「理論」を語っていた。「こう生きるべきだ」って。でも俺は違う。「実践」しているんだ。檻から出て、絶望を通過して、楽園に辿り着いた。これ、リアルだぞ。理論じゃない。体験だ。もしソクラテスが今、生きていたら? 俺の話、聞きたがるんじゃないか?「無職で楽園? それはどういうことだ?」って。ニーチェだって、「超人になれ」って言っていた。でも俺、もう超人じゃないか? 会社という神を殺して、自由になったんだから。だから言うぜ。俺が彼らから学ぶんじゃない。彼らが、俺から学ぶんだ。


無職オヤジ対哲学者


これから俺は、想像の中で哲学者たちと対話するんだ。時には激しく議論し、時には深く共感し、時には笑い飛ばす。そして、時には教えてやるんだ。「おい、2000年前の理論より、俺の2024年の体験の方が、よっぽどリアルだぜ」って。無職のオヤジが、偉大な哲学者に挑むんだ。いや、違うな。無職の哲学者が、先輩哲学者たちと対話するんだ。対等にな。


俺の自虐ネタをぶっこむぜ。友人に「ソクラテスと対話? 無職のくせに?」って笑われたんだ。おいおい、ソクラテスだって石工だったんだぞ。ディオゲネスなんて、ホームレスだぞ。肩書きじゃない。生き方なんだよ。無職の俺こそ、彼らに近いかもしれない。いや、超えているかもしれない。まぁ、友人なんていないさ。居たとしたらのジョークさ。無職になったら、友人も消えた。でもいいんだ。スズメが友達だから。


この本の意味


君に伝えたいことがあるんだ。哲学は、遠い世界の話じゃない。大学教授の専売特許でもない。無職のオヤジでも哲学できる。いや、むしろ向いている。なぜか? 時間があるから。自由だから。失うものがないから。そして何より、「どう生きるか」を真剣に考えざるを得ないから。哲学ってのは、「どう生きるか」を考えることなんだ。この本が、君の「どう生きるか」を考えるきっかけになれば、最高だ。そして、君も気づいてくれ。**君も、哲学者になれるんだ。** いや、もう君は哲学者かもしれない。


さあ、始めよう


準備はいいか? これから2500年の哲学史を旅するんだ。ソクラテスから始まって、最後に「無職オヤジの哲学」が完成する。いや、「無職哲学者の哲学」だな。君も一緒に来るか? じゃあ、行こうぜ。次の章で、ソクラテスが待っている。哲学者同士の対話だ。いや、俺が教えてやる番かもな。おいおい、ワクワクしてきたぜ。

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