妖しさと怖さと美しさの絶妙過ぎるバランス

「僕」と男性との一時を切り取った短編小説です。

この作品の特徴はレビューのタイトルにも書きましたが「妖しさと怖さ、美しさ」のバランスが非常に巧みに作られている事です。
そのため、同性愛を扱った作品の持つ妖しさと儚さが色彩豊かなイメージとして感じられるのです。

そもそも「色気」「恐怖感」の共存は簡単そうでいて、書き手にかなりの文章の組立や演出、言葉の選択のセンスを要求されますが、作者様は高水準で保たれているので、作品の冷たさや美しさを安心して楽しめます✨

読んで損はしない、それと共に読んだ後もずっと何かが残り続ける。
そんな不思議な怖さを楽しめます。

BLと言う偏見は横に置いて、一読を強くオススメします!