遥かなる時空の園で
影山 みはつ
第1章 マリアナとローサ
第1話 バーバリー
マクレイガは「あのさ、そこに居ると邪魔なんだけど」と冷たい目線でマリアナを見ていた。
マリアナは「あ、ごめんなさい。私はマクレイガに用事があるのよ」と話をした。
マクレイガが「何だよ。俺はこれから仕事があるんでマリアナには用事なんかねーよ」と返事を返した。
マリアナが「もう、いつになっても素直じゃないんだから」とあっかんべーをした。
ローサは、マリアナの妹でいつも待たされていた。
マリアナが「ごめん。待った?」と息が上がっていた。
ローサは「またお姉は遅刻をしているんだね?どうしようもないな」とマリアナを見ては呆れていた。
バスがマリアナの前で止まり、バスの運転手のロサが「お、今から何処へ行くんだ?」とローサに訊ねた。
ローサが「今からお父さんと別れた、母親のバーバリーの家に行くの。連れてってくれない?」とロサに頼んだ。
ロサが「良いけど、こっからだと3000円掛かります。それでも良ければ連れていきますよ」とローサの返事に答えた。
バーバリーの家はここから2日かかり、そう相当の値段が掛かっていた。
母親のラルーサが「バーバリー。今日手紙が来ていたけど読んだ?」とバーバリーに声を掛けた。
バーバリーが「いいえ、読んでないわ。どちら様から?」と訊ねると、ラルーサは「あなたの子供のローサとマリアナよ。手紙ぐらい読んであげたらいいのに」と少し残念そうな顔をしていた。
バーバリーは「だって、あの子達の事は私がいたら、きっと生活の負担になってしまうでしょう?」とラルーサに返事をしていた。
ラルーサは「そうだけど、あの子達の手紙を少し読ませてもらったけど、きちんと会って話をしてほしいし、あの子達バーバリーに会いに来ていると思うわ」と返事をした。
バーバリーは「でも、あの子達は、私じゃなく旦那を選んだのに来るわけないじゃない」と少し強い口調で話をした。
その時、家からピンポンとチャイムが1つ鳴って、ラルーサが「はーい。誰かしら?」と玄関先に立つと、玄関先にローサとマリアナが顔を出していた。
ローサが「こんにちは。私達、バーバリーお母さんに会いに来ました」とラルーサに声を掛けた。
ラルーサが「あのね?今はあなた達に会いたくないし時には、あなた達の負担になりたくないって言っていて、でも、あなた達の事を嫌ってなんかないのよ」とローサの返事に答えた。
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